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ヤマハ、マルチメディアアンプ/プロセッサーの新モデルを発表

2000年10月05日 22時22分更新

文● 浅野純也

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ヤマハ(株)は5日、USBに対応したパソコン用のマルチメディアアンプ『AP-U70』とマルチメディアサウンドプロセッサー『DP-U70』を発表した。昨年発表した『RP-U100』の後継機種にあたるもので、ゲームやDVD、MP3オーディオ、CDオーディオなどのパソコン側のサウンドを専用のアンプ&プロセッサーでコントロールする独自のコンセプトをさらに強化した製品だ。

外観は旧モデルと同じ。斜め上に傾斜したデザインもそのままだ。正面からの外観上はAP-U70とDP-U70の差はない。左側が同時発売のスピーカー。傾斜面を合わせてある
主な新しい機能は、
  1. DOLBY DIGITALデコーダーに加えてDTSデコーダーを新たに搭載
  2. 24bit/48kHzのAD/DAコンバーターを搭載
  3. マルチチャンネルのUSBオーディオに対応
  4. リモコンを添付

など――。

なお旧モデルにあったFM/AMチューナー機能は削除されている。

新たにDTSデコーダーが搭載されたことで、バーチャルDTS規格にも対応。認定ロゴが追加されている

DTSデコーダーは最近増えているDTS(DOLBY DIGITALよりもクオリティーが高いサラウンド規格)対応のDVDの再生に必要な機能。デコード後、内蔵のDSPによって2チャンネルの疑似サラウンドに変換して再生される。24bitのAD/DAコンバーターは現行の16bit/44kHzを上回るクオリティを実現するもの。Windows Meにも採用されているハイクオリティーの拡張WAVEファイルフォーマットにも対応している。ちなみにデコードや音場処理など中心となるDSPは『YSS-928』という同社の上級AVアンプに使われているチップを採用している。

マルチチャンネルのUSBオーディオへの対応は今回の製品の大きな特徴だ。DirectXに対応した4/6チャンネルのサラウンドを使用したゲームを忠実に再現するほか、ソフトウェアDVDデコーダーからのDOLBY DIGITAL信号を受信してデコードすることが可能だ(現時点ではWinDVDなど一部のソフトウェアプレーヤーだけが対応しているが、今後増える予定)。いずれもUSBを経由して信号を受けるため、もちろんケーブルは1本で済む。通常こうしたマルチチャンネルの再生にはマルチチャンネルに対応した高価なサウンドカードが必要だったが、この機能があれば通常のノーマルなサウンドカードでも容易に楽しむことができる。

ユーザーからのリクエストで新たに追加されたリモコン。通常はマウスで操作できる

これら一連の操作はすべてパソコン側から行なうことができるが、新たにリモコンが添付されるようになった。これはユーザーからの強いリクエストだったらしいが、これによって離れて操作することができるようになり、DVD試聴時にも自由なポジションで見られるようになる。

中央の白いのがUSBケーブル。パソコンとの接続はこれ1本だけで済む。光入出力端子も装備している

AP-U70はアンプ内蔵のフルファンクションモデルで、DP-U70はAP-U70からアンプ部分を除いたものになっている(パソコン用スピーカーに多いアンプ内蔵のパワードスピーカーとの接続を狙ったもの)。価格はAP-U70が5万円、DP-U50が3万8000円となっている。同時にAP-U70との組み合わせ用スピーカー『NS-U30』も1万2800円で発表されている。いずれも11月20日から出荷される。

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