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日立とLG電子が光ディスクドライブの合弁会社を設立

2000年10月05日 21時45分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)日立製作所と韓国のLG電子は5日、CDドライブ、DVDドライブなどの光ディスクドライブの開発/設計/販売を行なう合弁会社“株式会社日立エルジーデータストレージ”(Hitachi-LG Data Storage, Inc.)を設立することで合意したと発表した。

握手を交わす日立製作所の庄山取締役社長と、LG電子の禹副社長

両社の強みを活かした合弁会社で世界No.1を目指す

新会社は11月1日に東京に設立、また12月1日には韓国に子会社を設立するという。新会社の資本金15億円で、出資比率は日立が51%、LGが49%。新会社の代表取締役には、LG電子の副社長兼デジタルストレージ事業部長である朴文和氏が、代表取締役CFOには日立の財務三部副部長の辰己友一氏がそれぞれ就任する。営業開始日は2001年1月1日、従業員数は約350人。

新会社設立は、光ディスクドライブ分野において世界一のシェアを取るための両社の戦略であり、日立のDVD-ROM/RAMドライブの開発技術力と、LG電子のCD-ROMドライブ、CD-RWドライブの生産/販売力という両社の強みを統合し、世界のトップベンダーを目指すという。

新会社では、両社がお互いの強みを持ち寄り、製品開発を相互に補完していくという。また、開発設計費用も共同で負担し、生産スピードを上げていく。また、部品の共有化や集中購買によりコスト競争力を高め、ラインナップを充実させてタイムリーな製品提供を行なっていくという。

新会社が取り扱う製品は、CD-ROM、DVD-ROM、CD-RW、DVD-RAM、ROMBO(両社が開発中のDVD-ROMとCD-RWを組み合わせた複合製品)、RAMBO(DVD-RAMとCD-RWの複合製品)、DVD-R。特にDVD-RAM、ROMBO、RAMBOの開発に力を入れるという。開発する製品はすべてPC向けのもので、コンシューマー向けのDVDプレーヤーやDVDレコーダー、DVDカメラなどは、これまで通り両社がそれぞれ単独で事業を行なっていく。

新会社は営業/開発/設計を担当し、生産は親会社である両社が行なう。生産については、将来的には親会社からの決別も有り得るとしている。新会社の2001年度売上高は、2300億円を見込んでいるという。

デジタル時代ではパートナーシップが重要

本日都内で行なわれた発表会で、日立の取締役社長である庄山悦彦氏は、「光ディスクドライブ製品はブロードバンド時代に大きな役割を果たす。今後は家電品やゲーム、PCの融合が実現する。その際マルチメディア情報の主役となるのが光ストレージだ。市場でNo.1の地位を得て、家電やオフィス、政府がインターネットで結びつく中でトップベンダーを目指す」と説明。

LGと提携したことについては、「トータルソリューションプロバイダーを実現するためには、世界の一流企業とパートナーシップを結ぶのも有力な手段。ベストな戦略を迷わず選択していきたい。PC、家電業界に選ばれるトップベンダーとしての地位を確立したい。新会社は光ストレージ分野における金メダルを獲得できるだろう」としている。

LG電子の副社長である禹南均氏は、提携先に日立を選んだ理由として、「デジタル時代に重要なものの1つは、パートナーシップをいかに構築するかといこと。ポートフォリオが重要。パートナーシップの基本はお互いの信頼関係であり、われわれと日立はこれまで40年あまり信頼基盤を築き上げてきた。お互いの力量が違うので、それらを持ちよっていくことがデジタル時代には必要だ」とコメントしている。

左から、庄山社長、禹副社長、新会社の社長に就任するLG電子副社長兼デジタルストレージ事業部長の朴文和氏

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