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CEATECレポート Bluetooth編

2000年10月04日 23時26分更新

文● 高島茂男

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 10月3日~7日の期間、千葉・幕張メッセ(日本コンベンションセンター)において、「CEATEC JAPAN」(シーテック・ジャパン)(※1)が開催されている。これは、昨年まで開催されていた「エレクトロニクスショー」と「COM JAPAN」が、今年から1つの展示会となったものだ。展示は、「ビジネスステージ」(ホール1~3)「産業ステージ」(ホール4~8)「暮らしステージ」(ホール9~11)の3つのステージに分けて行なわれ、出展者数は748社、出展小間数は3218小間という巨大な規模のショウとなった。

※1 CEATEC:Combined Exhibition of Advanced TEChnologies - providing image, information and communicationsの略。主催は、通信機械工業会(CIAJ)、(社)日本電子機械工業会(EIAJ)、(社)日本電子工業振興協会(JEIDA)、(社)日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会(JPSA)の4団体

 今年はBSデジタル放送の開始にあたり、各メーカーのブースではBSデジタル放送関連製品の展示にかなりの力を注いでいた。それとあわせて注目を集めていたのが、いよいよ製品が出始めてきたBluetooth技術だ。

 Bluetoothは、すでに多くの製品が出回っているIEEE802.11b準拠の無線LAN製品と比較すると、無線LANが11Mbpsの転送速度なのに対して1Mbpsと速度面では見劣りする。しかし、消費電力がデータ送信時で約3mW程度と低消費電力(対する無線LANはおよそ100mW)であることから、PDAや携帯電話などの低消費電力が歓迎される市場において、採用が進むと期待されている技術だ。


UltraPort用CCDカメラの次はBluetoothモジュール?

 すでにBluetoothのPCカードを出荷している日本アイ・ビー・エム(株)は、「ThinkPad」の液晶画面上方にある「UltraPort」用のBluetoothモジュールを参考出品した。説明員の話では、来年には製品化できるのではないかということだ。無線と有線を結ぶアクセスポイントの機器の開発については、現状では予定はないという。

UltraPort用Bluetoothモジュール

 モトローラ(株)は、BluetoothのPCカードを展示していたほか、「USB Dongle」を出展していた。これは、PCカードスロットを持たないデスクトップパソコンなどでUSBを介してBluetoothで通信を行なうという製品。2001年の第2四半期に出荷の予定という。同社は、OEM販売のみで直接販売は行なわないということなので、どこかのメーカーから出てくるということになるのだろう。

USB Dongle。USBケーブルでパソコンと接続するBluetoothモジュール

PCカードスロットから、CF/SDカードスロットへ

 松下電器産業(株)は、SDカードスロットとCFカードスロット用のBluetoothモジュールを参考展示していた。

SDカードスロットとCFカードスロット用のBluetoothモジュール

 シャープ(株)も次世代ザウルスの周辺機器として、CFカードスロット用Bluetoothモジュールを展示。次世代ザウルスは正月明けごろの発売を目指しているということたが、周辺機器はそれ以降の発売になるようだ。CFカードスロット用のBluetoothモジュールは、パワーザウルスのところでも展示されており、こちらに対応した製品も登場しそうだ。PCカードのBluetoothモジュールについては、予定はないという。

正月ごろに登場予定の次世代ザウルス。音楽や動画の再生などエンターテインメント路線のカラー画面ザウルスになっている。価格は(Palm OS搭載機と)競争できる設定を目指したいという。下部をずらすと現われる小型キーボードが特徴。スロットは上部にCF、左横にSDカードスロットを装備。筐体のカラー展開は検討中という
CFカードスロット用Bluetoothモジュール(上が次世代ザウルス(左から3つ目)、下がパワーザウルスとともに展示)

 (株)東芝は、SD-I/Oカードとして、BluetoothやCMOSカメラ、GPS、スキャナといったモジュールのコンセプトモデルを展示していた。ただし、SD-I/Oカードの規格は策定中ということで、製品化はまだ先のことになりそうだ。

SD-I/Oコンセプトモデルの4点。手前からCMOSカメラ、Bluetooth、GPS、スキャナの順

 各メーカーの展示で特徴的なのは、これまでのBluetoothの展示はノートパソコンに挿すPCカードが中心だったが、それがCFカードスロットやSDカードスロットに移行しはじめていることだ。それに次世代携帯電話のほとんども、Bluetoothを搭載する見込みだ。パソコンとPDA、PDAと携帯電話、携帯電話とパソコンの間のデータ通信がBluetoothになっていくと予感させるのに十分なぐらい、あちこちでで展示されている状況だった。今回のCEATECの表の主役がBSデジタルなら、陰の主役はまちがいなくBluetoothといっていいだろう。

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