このページの本文へ

個人のジュエリーを専門家が格付けして売買できるサイトがオープン

2000年10月04日 22時51分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ジュエリー専門商社の諏訪貿易(株)は4日、個人のジュエリーを格付けして売買できるサイト“ho-seki.com(宝石ドットコム)”を10月5日に開設すると発表した。

同サイトは、既存のオークションサイトとは異なり、個人の売り手側が所有するジュエリーを同社が格付け/見積し、見合った価格と説明をサイト上に掲載して、個人ユーザー間の売買の仲介を行なうもの。

“ho-seki.com”トップページ。宝石の種類や、リング、ネックレスといったジュエリーの種類で製品を選択することも可能

同サイトは、格付け見積説明サービスと、売買仲介サービスの2種類のサービスで構成される。格付見積説明サービスは、売り手側のジュエリーを同社の専門家が“構想”(ジュエリーの設計)、“素材”(ジュエリーの種類)、“作り”(細部の仕上げ)、“傷み”(劣化や破損)の4項目で判定し、★の数で評価を表わす。評価単位は★(1つ星)~★★★★★(5つ星)まで。

対象製品は、宝石を活かしたジュエリーで、貴金属装身具などは対象外。また、★または★★の評価のジュエリーも売買の対象外となる。同サイトで取り扱う売買対象製品の価格帯は50万円以下になる見込み。

売り手側は、この格付け見積説明サービスを申し込み、格付けされた後、売買仲介サービスに申し込む。売買仲介サービスに申し込まれたジュエリーは、写真画像、格付け見積結果、および説明文とともに同サイトに掲載される。写真画像は、正面写真だけでなく、横側の写真、後ろ側の写真、拡大写真も見ることが可能。

利用料金は、格付け見積手数料が1万5000円、仲介手数料が売却価格の10%。評価が★または★★になった場合は、格付け見積手数料のうち1万円を返金する。

買い手側は、サイトで希望のジュエリーの購入申し込みを行なう。申し込み後、電子メールで申し込み順位が通知され、順位1位のユーザーには、振込口座や振込期限、手続き方法なども合わせて連絡される。買い手側ユーザーが購入代金を振り込むと売買が成立、期限内に手続きされなかった場合は、次の申し込み順位のユーザーに権利が移る。

そのほか同サイトでは、宝石の基礎知識など宝石選びに役立つ知識や情報を提供する“ジュエリー講座”、ユーザーからの宝石に関する質問に同社の専門家が答える“ジュエリー相談室”も用意される。

同社取締役社長の諏訪恭一氏は、「現在、個人が所有するジュエリー全体の価値は5兆円と推定できる。そのうち1%が再流通したとしても、年間500億円のマーケットが見込まれる。ジュエリーが持っている資産性を引き出すため、個人の売り手と買い手を満足させる格付けサービスを行ない、ジュエリービジネスを活性化させたい」としている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン