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コンパック、NASのストレージ機器を発売

2000年10月04日 21時56分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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コンパックコンピュータ(株)は10月4日、都内において、NAS(Network Attached Storage)のストレージ機器「Compaq TaskSmart N2400」を発表した。価格は595万円~で、11月中旬に発売される。

アプライアンスのラインアップに「Nシリーズ」が登場

コンパックのアプライアンスサーバブランドであるTaskSmartでは、Webサーバのキャッシングを行なうCシリーズが既に発売されている。今回のN2400は、それに次ぐ2つ目のラインとなる。今回は、最大1TB(テラバイト)の容量であるN2400を1機種発表しただけだ。今後のNシリーズについて、米Compaq ComputerのEnterprise Appliance Servers部門のプロダクトマーケティング担当ディレクターであるMark Nagaitis(マーク・ナゲイティス)氏は、「今後9ヶ月のうちに、マルチTB(テラバイト)の製品を発表する計画だ。中小企業、大企業の部門向けの製品もラインアップに加える」と、語った。

Compaq TaskSmart N2400

N2400の最小構成では、Pentium III-733MHz×2を採用している。メモリは1GBで、OS用にWide Ultra3 SCSI対応の18.2GBのHDDを搭載している。OSにWindows 2000 Advanced Serverをカスタマイズしたものを採用。ファイルの扱いだけに特化しているということで、「Exchangeなどは動かないよ」(Nagaitis氏)ということだ。これについては、米Microsoftと協調して作業を行なったという。

ファイル格納用には、72GB(18.2GB×4)を搭載している。ファイルシステムは、Windows(CIFS:Common Internet File System)とUNIX(NFS:Network File System)に対応しており、どちらの環境のアプリケーションサーバなどからも利用できるという。

アプライアンスサーバとして、1つのタスク、ファイルの共有/管理に特化していることで、汎用のサーバと比べると最大で50パーセントの高速化を実現できたという。また、セッティングも30分で行なえ、管理が簡単というアプライアンスサーバの特徴も満たしているとしている。


「IAサーバの市場でさらに上を目指していく」

コンパックのエンタープライズビジネス統括本部、IAサーバ製品部部長の森本昌夫氏は、「IA(Intel Architecture)サーバの市場で、2000年の第2四半期にはNECに次いで2位という調査結果が出ている。このシェアをより上げるための作戦を考えている。1つは、エンタープライズ分野に提案していくこと。2つ目は、xSP市場向けに、よりフォーカスした製品、サービスを提供していくこと。3つ目は、アプライアンスのエリア」と、コンパックのIAサーバ戦略について語った。

森本昌夫氏

「アプライアンス市場は、今は小さな市場だが成長性の高い市場。他社に先駆けて製品を出していくことで高いシェアを目指す」(森本氏)。

「ニッチな市場にビッグなベンダーが参入するとどうなるか。必ず制覇してしまう。SAN、NASを含めた市場でナンバー1を目指す」(Nagaitis氏)と自信をのぞかせた。

Nagaitis氏

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