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【CEATEC 2000 Vol.8】新ザウルスとスタイリッシュなUSBコンポ~シャープ、ケンウッド編~

2000年10月04日 17時15分更新

文● 浅野純也

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シャープは次世代ザウルスを展示

カバーをスライドさせるとフルキーボードが出現する。もちろん指先でタイプするには小さいが

シャープ(株)の目玉は何と言っても次世代ザウルスだ。Palmを意識したわけではないだろうが縦型にフォルムを変え、手前に操作系が集中する配置になった。その操作系がある部分を下にスライドさせると、何とフルキーボードが見えてくる。ごく小さいサイズなのでタッチタイプは難しいが、入力に関してのこだわりは見て取れる。キーワードは「拡張」。エクスパンション・ザウルスとでもいうべき拡張性が確保されている。本体上部にTypeIIのコンパクトフラッシュスロット、左側にSDメモリカードスロットを装備。CFの持つ汎用性とSDカードが持つAV、セキュア機能の両方を取り込もうとしている。実際にCFスロット用のオプションとしてはTVチューナーカード、スピーカーカード、GPSカード、スキャナーカード、デジカメカード、ズームマイクカードなどが展示されていた。本体はソフトウェアMPEG-4デコーダを搭載、外部オプションとして発売されるMPEG-4エンコーダーとの組み合わせで動画再生機としても使うことができる。このザウルス年末からお正月にかけて発売される予定だ。価格は未定。

上にコンパクトフラッシュと左側にSDメモリーカードのスロットを搭載。特にCFのほうはさまざまなタイプのオプションが用意される予定だ
リモコン付きヘッドフォンでMPEG-4の再生を楽しめる。展示ではまだ動きがぎこちなかったが、製品版では滑らかな動きになるとのこと
手前のキューブな機器はMPEG-4ビデオレコーダー。映像をエンコードしてPCカードスロットのメディアに出力する。新ザウルスと同時期に発売される予定だ
Windows CE端末のテリオスにコミックを表示させる『テリオス文庫』。縦型表示もできる
アイゲッティにオーディオアクセサリーをつけてMP3や英語学習などの音声を扱うアプリケーションに対応できる。ザウルスやアイゲッティシリーズは大量のアプリケーションを展示した

HDDビデオコーダーも展示された。『ハードディスクメディアレシーバ』として展示されたこの機器は、AV用HDDを使ってBSデジタル放送をカバーする転送レートでの録画可能だという。BSデジタル放送にフル対応したチューナーを内蔵しているが、詳細については話してもらえなかった。チューナーを内蔵することで、ほかのレコーダーにはない使い方も考えられるだろう。

参考出品された『ハードディスクメディアレシーバ』。BSデジタルチューナーを内蔵する。HDDサイズや価格、発売時期などは一切未定

ケンウッドはAV機器を多数展示

(株)ケンウッドは、新しいAV機器を多数展示した。ごく薄型のコンポは非常にスタイリッシュなデザインでスピーカー部分を折り畳んでキャリング状態にすることも可能。USB端子を装備しており、PCからのコントロールもできる。専用のウーファーも用意される。Bluetoothへの取り組みも紹介されていた。カーオーディオとエリクソン製のケータイ用アダプターを使ってクルマ内部をワイヤレス化するもので、ハンズフリーにも貢献する。

ケンウッドが展示したミニコンポ。ソリッドなデザインが魅力
ミニコンポは、USBでPCとの接続も可能だ
中央のカーナビにBluetoothユニットが搭載され、ケータイやヘッドセットをワイヤレスで接続できる
ケンウッド製のBSデジタル対応チューナー。家電メーカー系とは違う独特なデザインが特徴だ

また独自開発の“SUPREME”技術も公開された。MP3やケータイ電話の音声などの圧縮されたオーディオ信号の高音域は通常カットされることが多い。人の耳が敏感な帯域を重視するためだが、SUPREMEでは音の特徴を抽出することで高音域の状況を予測・補完することができるという。展示では補完あり・なしを比較するデモが公開されていた。ケータイやPCなどさまざまな機器への応用ができるという。

パイオニアのOEMによるDVD-RWレコーダーも展示されていた

このほか、パイオニアのOEMによるDVDレコーダーやIEEE1394対応のAVコンポ、独自開発のBSデジタルチューナーなども展示されていた。

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