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トイザらス、おもちゃのオンライン販売サイトをオープン

2000年10月03日 18時40分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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米トイザラス・ドット・コム社は3日、日本法人“トイザらス・ドット・コム ジャパン株式会社”を設立すると発表した。

設立は10月中で、資本金は5億5000万円。代表取締役社長には、米トイザラス・ドット・コムのCEOであるJohn Barbour(ジョン・バーボー)氏が就任する。

主要株主は米トイザラス・ドット・コム、日本トイザらス(株)、ソフトバンク・イーコマース(株)、日本マクドナルド(株)。4社の出資比率は、米トイザラス・ドット・コムが55%、日本トイザらスが26%、ソフトバンク・イーコマースが14%、日本マクドナルドが5%。

日本最大級の玩具専用オンライン販売サイトをオープン

トイザらス・ドット・コム ジャパンは、年末のクリスマス商戦に向けて、玩具/ベビー用品を扱うオンラインショップサイトをスタートさせる。

スタート当初は取り扱う製品ラインを絞り込み、日本トイザらスの店舗でもっとも人気のあるアイテム2000点をオンライン販売する。サイト上に製品のサーチエンジンを設け、ギフトとして購入できるよう包装を選択できたり、カスタマイズ可能なカードを製品に付けたりできる。ウェブサイトのシステムは現在開発中で、システム構築にはNTTソフトウェアが協力しているという。

また、既存店舗との相乗効果も狙い、店舗でサイトにアクセスできたり、サイトで購入した製品を店舗で返品できるようにする。さらに、ある店舗でイベントを行なう際に、その店舗近郊のユーザーに対し電子メールでイベント案内を送信するといったプロモーションも検討しているという。

支払方法は、オンラインクーポン、コンビニエンスストアでの決済、代金引換、クレジットカード。オンラインクーポンは、プロモーションやイベントに参加した登録ユーザーに配布されるもので、そのクーポン番号をサイト上で入力すると、製品価格がいくらか値引される。

4社の社長が発表会に出席

本日都内ホテルで行なわれた発表会には、Barbour氏をはじめ、日本トイザらス(株)代表取締役社長の田崎学氏、ソフトバンク・イーコマース(株)代表取締役社長の宮内謙氏、日本マクドナルド(株)代表取締役社長の藤田田(でん)氏が出席した。

左から、日本マクドナルドの藤田氏、Barbour氏、日本トイザらスの田崎氏、ソフトバンク・イーコマースの宮内氏

Barbour氏は、「日本最大級の玩具/ベビー用品のECサイトにする。日本でのオンラインショッピング市場はまだ早い段階だが、現在急速に発展しているので重要な事業だ」

Barbour氏

「ユーザーに対しサービスを提供することに注力する。店舗が遠くて行けないという人たちに、トイザらスの品質、サービスを体験していただくチャンスをウェブで提供する。店舗にもメリットがある。おもちゃは流行に敏感なため、インターネット上でより早く売上動向、販売傾向をつかめるし、新しいアイデアをいろいろ試せる」

「米国ではECに対する投資家の動きが鈍化しているが、投資家の動きと消費者の動きは異なる。ECサイトの消費者からの人気は拡大しており、トイザラス・ドット・コムはすでに昨年の数倍の売上だ。今後、子供向けのEビジネス市場は倍増するだろう。日本でのビジョンは、日本国内のECサイトでナンバーワンになること。そのためにパートナーと方法を話し合っていく」としている。

11月3日に100号店がオープンするという日本トイザらスの田崎氏は、「本日ドットコムビジネスへの参入を発表することで、新たな第1歩となる。店舗とEビジネスでシナジー効果を図り、ブランドをますます高揚させたい」と挨拶。また宮内氏は「ビジネス面やシステム面で貢献したい」、藤田氏は「もっとも成功するECサイトにするためお手伝いしたい」とそれぞれコメントした

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