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三洋電機、光磁気ディスク対応のデジタルカメラを発表

2000年10月02日 19時48分更新

文● 編集部 小林久

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三洋電機(株)は“iD PHOTO”対応のデジタルカメラ『iDshot IDC-1000Z』を発表した。iD PHOTOディスクは、三洋電機がオリンパス光学工業(株),日立マクセル(株)と共同で開発した光磁気ディスクで、直径約50mmのメディアに最大730MBのデータを記憶できる。同ディスクを採用したデジタルカメラの製品化は初めて。価格は16万円で、12月8日の発売を予定。メディア(DSM-D730AC)の単価は3500円。

iDshot IDC-1000Z

IDC-1000Zの主な仕様は、撮像素子が総画素数150万(有効140万)画素の1/2インチCCD。レンズは焦点距離7~21mm(35mm換算38~114mm)の光学3倍ズームで、F値は2.4~4.4。本体背面に総画素数11万画素の1.8インチ低温ポリシリコンTFT液晶を装備する。出力画像サイズは1360×1024ドット、1024×768ドット、640×480ドットで、記録形式はJPEGまたはTIFF。毎秒7.5枚の連写ができる。また、解像度640×480ドット、320×240ドット、160×120ドットの画像を最高毎秒30フレームで撮影できる動画記録モードも装備する。バッテリーは専用リチウムイオン充電池(容量1600mAh)。本体サイズは幅92.8×奥行き88.3×高さ139.3mmで、重量は621g(バッテリー含む)。

iD PHOTO採用の最大のメリットは、最大720MBという大容量だ。同社の発表では、1枚のディスクに640×480ドットの静止画が約1万1000枚、160×120ドット/毎秒15コマの動画が約2時間記録できることになる。デジタルカメラ用の記憶メモリーには、すでに日本アイ・ビー・エム(株)が発売中のマイクロドライブ(容量1GB)などが発売中だが、価格は4万9800円と高い。動画や高画素の画像ファイルの記録など、扱うデータ量が増えているデジタルカメラで、今後注目できる技術と言えるだろう。なお、PCに接続できるドライブ/アダプターなどはまだ販売されておらず、データ交換は4ピンのIEEE1394端子とUSB端子経由でPCに接続して行なう形になる。

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