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Novell、ディレクトリ製品の最新版を出荷開始

2000年09月28日 21時53分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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米Novellは27日(現地時間)、ディレクトリ製品などの最新版を一般向けに出荷開始することを発表した。出荷が開始されるのは、「Novell NDS eDirectory 8.5」「同 Account Management 2.1」「DirXML 1.0」の3製品。米国では今後30日以内にチャネルパートナーを通じて出荷が開始されるという。ノベル(株)によると、日本語版については年内の出荷を目指すとしている。


eDirectory 8.5はパフォーマンスや情報共有が強化

Novell NDS eDirectory 8.5は、従業員や顧客の情報を管理できるディレクトリ製品で、同8.0からのバージョンアップとなる。新機能として、「Filtered replication」「iMonitor」「Tree federation」などが追加された。

Filtered replication機能は、ディレクトリの情報から特定のユーザーや情報を抽出したディレクトリの複製を作ることができるようになる。これにより、膨大なユーザー数を管理している場合などに、必要な部分だけに検索対象を絞り込むことが可能となり、パフォーマンスの向上が期待できる。

iMonitorは、eDirectoryの動きを監視できる運用管理者向けのツールで、同ツールにより複数ディレクトリの集中管理が可能という。Tree federationは、ディレクトリの情報を別々に入力することなく、ある1カ所のディレクトリ情報をグループ企業やパートナー企業で共有できるようにする機能。

対応OSは、従来からのNetWare、Windows NT/2000、Solaris、Linuxに加えて、新たにTru64がサポートされた。


NDS Corporate Editionが名称変更

Novell Account Management 2.1は、これまでNDS Corporate Editionという名称で出荷されていた製品で、何の製品であるか名称から機能が判断しやすい製品名に変更したのだという。

DirXML 1.0は、他社のディレクトリ製品やデータベースとの間で、ディレクトリ情報の交換を実現する製品。あるディレクトリで情報変更が発生すれば、それをほかのディレクトリに対して自動反映できるという。これにより、複数のディレクトリ製品が混在している環境において、情報の集中管理と自動更新が可能になるとしている。ほかと接続するためのアダプターにあたる「Driver」は、Notes、Active Directory、Exchange、Netscape LDAPに対応。データベースについても順次対応していく予定という。SDKも提供されるので、基幹業務システムとの連携も可能という。


今回の新製品群からみえるNovellの戦略は、シングルログイン、情報の集中管理機能を提供し、その中心でハブとして機能するのがNovellのディレクトリという構図のようだ。

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