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日立がITソリューションのプライベートイベントを開催

2000年09月26日 22時02分更新

文● 浅野純也

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(株)日立製作所のプライベートイベント“HITACHI ITコンベンション2000”が26日、東京品川区の新高輪プリンスホテルにおいて開幕した。昨年に続いて2回目。同社のIT(Information Technologies)関連の製品やサービス、ソリューションなどが展示されたほか、60トラックを超えるIT関連セミナーも実施された。入場は無料だが登録制。26日と27日の2日間開催される。

基調講演で話す庄山社長。「変わる日立」を強調した

同社の庄山悦彦取締役社長が基調講演を行ない、これまでの製造業から「ベストソリューション・パートナー」への変革を宣言。情報(Information)とエレクトロニクス(Electronics)を駆使してより高い価値をスピードをもって提供する「i.e.HITACHI」をスローガンに社内改革を実行したこと、そして1000を超える日立グループを横断するネットサービスのブランド“キュービアム”を立ち上げたことなどを紹介した。そして、今後はインターネットバンキングや製造業トータルソリューション、電子商談サービス、電子行政、通信事業CRM、社会インフラ、環境、ライフサイエンス、セキュリティなどの各分野でのソリューションを提供するほか、デジタルデータ放送やモバイル通信、ITSなど身近な双方向通信サービス(ユビキタス)にも注力すると表明した。

トランスメタのCrusoeを搭載したモバイル用のインターネットアプライアンスPC。Linuxを搭載する

基調講演で示された方向性を受けてか、展示会場ではさまざまな分野に向けたソリューションやサービスが数多く展示された。企業向けのCRMやSCM、CTI、ASPなどはもちろんだが、手話アニメーションソフトや体の不自由な人向けの意思伝達装置などのアクセシビリティ関係、リサイクルシステムや産業廃棄物管理システム、環境ISO支援システムなどの環境向けソリューションの展示にも力が入っていた。また同社は早くからItenium搭載のIA-64サーバーを開発してきており、独自の8プロセッサシステム用のチップセットや多くのアプリケーションを展示していた。FLORAを始めとするPC関連では米トランスメタ社のCrusoeチップ搭載のノートPCや独自のナビゲーションソフトを組み込んだ企業向けの『アプライアンスPC』なども展示されていた。

一見、絵画のように見えるが、PDPや液晶パネルを使った表示システム。『カレイドアート』として製品化されている
同じく液晶パネル一体型のFLORAをベースにしたアプライアンスPC。基本的にWintelベースだが、独自のナビゲーションソフトを組み込んでWindowsをほとんど意識することなくインターネットPCとして使う工夫が施されている
Crusoeを搭載したB5サイズ薄型ノートも参考出品されていた
USBオーディオをFM電波にして飛ばすアダプター。音楽配信を見越したものだ
得意とするギガビットルーターなどのネットワーク製品も展示されていた。写真はVoIP電話機。いわゆるインターネット電話機だ
中央のウィンドウに見える細かなツブツブの1つ1つが検索されたシーンで、チェックしたい部分をフォーカスすることで、再検索などを実行できる
GPSではなく、通常の携帯電話やPHSの基地局から基地局の場所情報を発信、電話機で複数の基地局の電波を受信して自分の位置を割り出すシステムが参考出品されていた。写真はその基地局用の装置
Itenium搭載のIA-64サーバー。PCタイプも展示されていた

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