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イージーシステムズ、CD-R/RWの複数枚同時書き込みができるソフトを発売

2000年10月02日 14時23分更新

文● 編集部 小磯大介

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イージーシステムズジャパン(株)は、仏Prassi Europe SARL社の、同時に4台のCD-R/RWドライブでCDを作成できるCD-R/RWライティングソフト『PrimoCD Deluxe』日本語版を発表した。価格はダウンロード版が3900円で、リテールパッケージ版が5800円。(株)ベクターの運営するソフトウェアダウンロードサイト“Vector”(http://www.vector.co.jp)で6日にダウンロード販売を始め、店頭発売は12日に開始する。OEM市場もターゲットにしているという。対応OSはWindows 95/98/Me/NT4.0/2000。

『PrimoCD Deluxe』リテールパッケージ。PrimoCD Deluxeのほか、パケットライティングソフトなどを同梱する。ダウンロード版はPrimoCD Deluxe本体のみ

PrimoCD Deluxeは、データの読み込みからCD-R/RWメディアへ書き込むまでの処理を“ジョブ”と呼び、ジョブ単位で書き込みを管理。最大4つのジョブを開くことができ、それぞれから4台のCD-R/RWドライブで書き込みができる。4つ同じジョブを開けば、4台のドライブへ同一の内容を書き込み可能だ。ただし、1つのジョブから複数台同時に書き込む場合には、ファームウェアのバージョンも含めてまったく同一のCD-R/RWドライブが必要になる。

4つのジョブで、別々の書き込みを処理できる。ただし、4つのジョブを同時に管理するには、イージーシステムズジャパンによると「相当のマシンパワーが必要」とのこと

同製品では初心者向けのメニューとして“PrimoCDスタータ”を搭載。ソフトを起動するとPrimoCDスタータが表示され、ユーザーはそこから最短2回のクリック(CD書き込み方法の選択ボタン、書き込みボタン)でCDを作成可能だ。同社によると、これにより初心者でも簡単にCDを作成できるという。また、詳細な設定をおこないたい経験者は、PrimoCDスタータからメイン画面を呼び出せば、ジョブによる書き込み管理をおこなえる。

700MB CD-Rメディアに対応

CD-R/RWメディアは、オレンジブック(CD-R、およびCD-RWの規格書)で規定された容量(約74分/約650MB)を確保するため、最外周部分に数分/数MB分の記録マージンを取っている(マージンの量はメディアの種類によって異なる)。そこで、PrimoCD Deluxeでは、書き込みのセクター数を増やしてCD-Rのマージン部分への書き込みができる“オーバーバーンライティング”機能を搭載した。これにより、74分/650MBのCD-R/RWメディアへ、それを若干超える容量のデータを書き込むことができる(ただし、オレンジブック規格以上の容量は保証されない)。また、これにより700MB CD-Rなどにも対応する。なお、同機能ではセクター数に応じた時間、容量を確認しながら調整できるが、時間、容量での設定はできない。

“オーバーバーンライティング”の設定画面。セクター数での調整は、初心者にはちょっとしづらい

PrimoCD Deluxeは容量が小さいのも特徴だ。必要なHDD容量は5MB程度で、インストールファイルは約2.8MB。56kbpsのモデム使用時、約10分でダウンロードできる。イージーシステムズジャパンによると、ファイルサイズが小さく、ライティングエンジン(Pxエンジン)も小さいため、システムやCPUの負荷が少なく、バッファーアンダーランを起こしにくいという。

書き込み時のキャッシュ容量を自動/手動で変更し、バッファーアンダーランを回避するよう設定することも可能。“BURN-Proof”“Just Link”機能を持つCD-R/RWドライブにも対応する。対応ドライブはイージーシステムズジャパンのウェブサイトで確認できる。

なお、リテールパッケージ版はPrimoCD Deluxe本体のほか、パケットライティングソフト『abCD』、簡易プレゼンテーション作成ソフト『AudioPix Free』、Microsoft Media Player 7ライクなマルチメディア再生ソフト『earjam Internet Music Player』を同梱する。

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