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インフォマティクス、大容量3次元モデルのナビゲーションツールを発売

2000年09月19日 21時49分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)インフォマティクスは19日、3次元モデルナビゲーションツール『NavisWorks』を10月に発売すると発表した。

同製品は、プラント設計や土木設計、建築設計などの大規模な3次元モデルを高速に表示するナビゲーションツール。都市計画やダム建設といった、大規模プロジェクトの3次元モデルのナビゲーションに適しているという。

『NavisWorks』メイン画面。大容量の3次元都市空間モデルなどを素早く表示できる

例えば、都市の3次元モデルのような数百万ポリゴンのデータを素早く読み込み、表示できる。表示する際のフレームレートを毎秒1~20フレームまで設定可能。

3次元モデルのナビゲーション機能として、“飛行”、“歩行”など9種類が用意されており、都市モデルなどを空から見たり、街並みを歩いてみたりといったナビゲーションが可能、モデルの内外をチェックできるようになっている。

ナビゲーションの様子をアニメーションとして記録できる“アニメーション録画”機能も搭載しており、録画したアニメーションはAVIファイルとして保存できる。

そのほか、3次元モデルのビューポイントにコメントを添えたファイルをメールで送信できる“3D-MAIL”機能を搭載する。

同製品のラインナップは、ナビゲーション機能を備えた基本ツール『Roamer』、Roamerに異なるファイルフォーマットの読み込み機能を追加した『Publisher』、Publisherに、3次元モデルを解析し問題のある部分を検知できる“干渉チェック”機能を追加した『Clash Detective』の3製品がある。

PublisherとClash Detectiveは、複数の異なるフォーマットの3次元モデルを同一画面上に読み込み、独自のフォーマットに変換して、それらを画面上で統合して表示することが可能。元ファイルのオブジェクト構造もそのまま継承される。読み込み可能なフォーマットは、MicroGDS、AutoCAD、3D Studio MAX、MicroStation、SolidWorksのファイルやDXFファイル。

価格は、Roamerが7万5000円、Publisherが25万円、Clash Detectiveが85万円。対応OSはそれぞれWindows 95/98/2000/NT4.0。

本日都内で行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の長島雅則氏は、「『NavisWorks』は、3次元モデルをPCで簡単に見ようというもの。大容量の3次元モデルは表示に時間がかかったり、専用のコンピューターでなくては表示できなかったりしたが、『NavisWorks』は操作が簡単で、既存のPCで3次元モデルをすばやくナビゲーションできる」としている。

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