日本アイ・ビー・エム(株)の13日の発表によると、米IBM社はAIXの新バージョン『AIX 5L』を発表した。AIX 5Lのベータリリースは2000年秋を予定している。
『AIX 5L』は、次世代の先進テクノロジーとLinuxとの親和性を備え、IBMのPOWERプラットフォームと米インテル社のIA-64プラットフォームの両方をサポートするUNIX。世界の各種のソフトウェア/ハードウェアのテクノロジーを取り込み、“プロジェクトモントレー”における成功を実証した製品になるという。
AIX 5L V5.0では、ワークロード管理(WLM:Workload Manager)において、CPUとメモリーだけでなく、ディスクI/O の管理も可能になる。これによりIT管理者は、ウェブサーバーでアプリケーションとリソースの優先順位付けを行なえるようになるという。Java 2 Version 1.3のサポートのほか、Linuxと親和性を持つ機能“Linux affinity”も提供する。これによりソースコードを再コンパイルするだけで、Linux用に開発した多数のアプリケーションをAIX 5L上で稼動させられるという。