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ヤマハ、公開オーディションイベントのネット投票を開始、ライブやTV番組とも連動

2000年09月14日 22時18分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ヤマハ(株)は14日、同社が6月9日から展開しているインターネットを利用したアーティストの公開オーディションイベント“MusicFront”の第2次審査を9月15日に開始すると発表した。

“MusicFront”サイトの試聴ページ画面

ネットで試聴、評価可能

MusicFrontは、公募したアマチュアの音楽作品を専用ウェブサイトや実際のライブ、CS放送のTV番組で公開し、レビューワー(一般視聴者)の評価や人気投票で優秀作品を選ぶオーディションイベント。

応募、評価、優秀作品の配信すべてがインターネットを通じて行なわれるのが特徴で、サイト上でプロフィールを応募フォームに記入できるほか、自身の音楽作品をMP3データやSoundVQデータにすれば作品そのものをサイトに直接送信できる。テープやMD、CDなどの郵送による応募も可能。

6月9日のサイトオープンと共にオーディションの応募受付が開始され、現在までにオンラインと郵送を合わせて700組(応募音楽作品2100曲)の応募があったという。その中から事務局による1次審査を通過した作品が、今回の第2次審査である公開オーディションの対象となる。

第2次審査は、インターネットを利用した一般審査で、レビューワーはサイト上で対象作品の試聴と評価が行なえる。サイトでレビューワー登録を行なうと、サーバー側がランダムで試聴できる音楽作品を表示、ストリーミング再生ソフト『MidRadio Player』で試聴できる。最初の試聴では、楽曲が90秒間流れ、そのファーストインプレッションを評価する。

レビューワーがその楽曲をさらに聴きたいと思った場合は、“フルバージョン評価”を選択すると、そのアーティストのプロフィールが表示され、楽曲が180秒(フルバージョン)試聴できる。試聴後、レビューワーは、歌詞やメロディー、ボーカル、オリジナリティー、ビジュアルなどをサイト上で細かく評価できる。

評価対象曲は、1週間に10~15曲がサイト上にアップされ、次の週には別の対象曲10~15曲と切り替わる。サイト上にアップする曲や、レビューワー側がランダムで評価する曲については、サーバー側で調整し、同じ曲が多く評価されないように工夫している。2次審査の対象曲は合計100曲前後になるという。

ライブやTV番組を見て携帯電話で投票

また、ライブパフォーマンスの評価の場として、ライブイベント“MusicFront Live”を定期的に開催する。1次審査通過者の中から、通常ライブ活動を行なっているアーティストを中心に、事務局が推薦するアーティスト4~5組が出演する。ライブは東京/渋谷や大阪を中心に9月16日から順次実施される。

このライブイベントは、2次審査の一環として行なわれるもので、ライブ来場者は、ライブを楽しんだ後、インターネット対応携帯電話を利用して“MusicFront”携帯電話サイトにアクセスし、好きなアーティストに投票できる。投票する際は、そのライブ会場で発表される“アクセスキー”を入力しなければ投票できないようになっている。ライブ入場料は1000円。レビューワー登録ユーザーは先着50名まで無料。

同じく2次審査の一環として、CS放送の音楽専門チャンネル“スペースシャワーTV”で、連動TV番組『MusicFront TV』が10月2日から放映される。同番組では毎回“MusicFront Live”のライブ映像を中心に、審査対象曲をオンエアする。レビューワーはライブのときと同様に携帯電話を利用して、“MusicFront”携帯電話サイトで投票が可能。投票には番組内で発表されるアクセスキーの入力が必要となる。

『MusicFront TV』のナビゲーターを務める服部梨乃さんと、“MusicFront”のメインキャラクターである“ギグリーン”が発表会場に登場

審査に合格するとネットデビュー

なお、従来のアーティストオーディションと同様に、音楽業界関係者による内部審査も並行して行なわれる。一般審査または内部審査で合格したアーティストは、“ネットデビュー”となり、プロ仕様で録音した楽曲の原盤をサイト上で有料配信できる。この有料配信はキオスク端末でも行なわれる予定。また着メロ用データも配信するという。

同社は、ネットレビューできるアーティストは10~15組(うち人気投票によるアーティストが3~4組)になる見込みとし、さらに優秀なアーティストは、音楽CDデビューも行なうという。

サイトでの応募受付は現在も行なっており、審査と並行して実施するという。第1期の応募は10月末で締め切りとなるが、以後第2期の募集が引き続き行なわれる。

同社は1月より、同社のソフト、コンテンツ、楽器を総合的に活かしながら新しいビジネスモデルを作っていく“メディア総合戦略”を展開しており、MusicFrontはその第1陣となるもの。ユーザーがコンテンツを購入しやすいインフラが整う2~3年先を見据えたビジネスであり、ここ1~2年で採算を取ろうとは考えていないという。

同社取締役メディア総合戦略推進室担当役員の加藤博万氏は、「6月に受付を開始したが、これまでに700件応募があった。応募は郵送も可能だが、インターネットでの応募が圧倒的に多い。作品もMP3やSoundVQで圧縮して送ってくるアーティストが多く、郵送で送ってくるアーティストも、録音メディアの半数近くがCDだ。応募者がインターネットに親近感のある人が多く、CD関連機器を使いこなしていることがわかる。応募者はミュージシャン志望や学生が多いがサラリーマンなど働いている人も多い。うれしい発見だ。現在埋もれている優秀なアーティストの掘り起こしにつなげていけたら」としている。

同社取締役メディア総合戦略推進室担当役員の加藤博万氏

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