ソニー(株)は、プライベートショー“VAIO EXPO 2000”の開催にあわせて、Palm OS搭載機『CLIE』のデベロッパー向けセミナーを開催した。そこで、メモリースティックをCLIEに挿入すると、その中のプログラムが自動的に起動する“MS Autorun”機能を初公開した。
CLIEは、ほかのPalm OS搭載機にはない独自ギミック、Jogダイヤルとメモリースティックを搭載している。ソニーは、それらに対応したプログラムの開発をサポートするWebサイト“「クリエ」デベロッパーサイト”を設置して、デベロッパーを支援している。今回のセミナーは、そのサイトに参加しているデベロッパーを対象に開催されたもので、第1回目の開催となった。
セミナー内容は、Jog対応プログラムの書き方、メモリースティックを扱うAPI“MS FileSystem API”の解説などが行なわれた。
初公開したMS Autorun機能は、通常のPalm OS搭載機にはない機能で、『VISOR』だけが似たような機能を提供している。MS Autorunは、CLIEにメモリースティックが挿入されたのを検知すると、プログラムやデータを自動的に本体側のメモリーにインストールし、プログラムを起動する。そして、メモリースティックが抜かれたときには、それらを何事もなかったかのように本体メモリーから自動消去する。
メモリースティックが挿入されると、自動的にコピーし始める |
使用例としては、メモリースティックをゲーム機のROMカセットのように扱うゲーム機的な使い方や、画像データを自動的にコピーして再生するCLIEとCyberShotを連携する使い方などを挙げていた。
なお、同機能を利用するためにはあらかじめ本体側メモリーに“Memory Stick Autorun ver.1.0”をインストールしておく必要がある。そのファイルは明日13日にCLIEカスタマーサイトで公開される予定だ。
また、ソニーは第1回CLIEプログラムコンテストを開催する。募集期間は9月18日~11月30日の期間で、12月15日に優秀賞を発表の予定。賞品には、バイオやクリエを用意するという。