日本電信電話(株)は8日、映像配信サービス“パリ発コンテンツ(iFrench)流通サービス”による映像配信実験を11日に開始すると発表した。これは、映像配信流通プラットフォームの有効性と市場性を検証するために行なうもの。
主なプログラムは、- パリの都市情報やフランス語講座を行なう“i-Video(フレンチビデオ)”
- フランステレビ局TF1からのニュースによる現地速報“i-News(フレンチニュース)”
- フランスのインターネットショッピングサイトの紹介をする“i-Commerce(フレンチ商品学)”
- YAHOO FRANCEから、ウェブの紹介をする“i-Web(フレンチ新着Web)”
- パリ在住の日本人によるエッセーを載せる“i-Cafe(フレンチカフェ)”
- ユーザー参加型のフォーラム“i-Forum(フレンチパーソナル)”
――など。フランスのウェブ開発会社、MondoRondo S.A.(モンドロンド社)の協力を得て制作したという。
実験では、高度情報配信システム“MDS(Mass Delivery System)”や、“電子透かし”を導入し、QuickTime(64kbps)やMPEG-2(2Mbps)対応の画像を配信する。利用する電子透かしは、圧縮されている動画像中の冗長度の高い周波数帯域に、副情報としてコンテンツIDを間断なく埋め込んだもので、映像をどのフレームで切っても埋め込んだコンテンツIDが検出できるようになっているという。
実験期間は11日より約半年間を予定しており、会員登録を行なえばアクセスは無料となる。将来的には有料サービスとして提供したい考えで、その際はNTTコミュニケーションズの電子決済システム“カルレ(Calle)”を利用するとしている。
