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G.S.M.、デジカメの市場調査結果を発表――2001年には416万台に

2000年09月11日 22時41分更新

文● 編集部

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ジー・エス・エム(株)は11日、デジタルカメラの国内市場調査結果を発表した。この調査は米国入力機器市場調査機関の米InfoTrends(インフォトレンズ)社との共同プロジェクトとして行なわれ、日本国内市場に関して、メーカーと販売チャネルからのデータの提供を受け、G.S.M.が分析したもの。

デジタルカメラの国内販売予測(台数と金額)

それによると、1999年から2000年にかけ、200万~300万画素と高画質化した製品、および低価格でコンパクトかつスタイリッシュな製品が登場したことから、デジタルカメラの新規ユーザー、特に女性層と中高年層が拡大したという。300万画素ユーザではハイアマチュアカメラマンの比率も高まったという。1999年後半にはTOYデジタルカメラ(定価1万円以下のデジタルカメラ)が登場し、入門用、セカンドデジタルカメラ用として購入された。入門用にTOYデジタルカメラを購入したユーザーの一部は高画素モデルへのステップアップが予想されるとしている。また、パソコン普及率とインターネット利用の拡大がデジカメ普及を後押ししており、結果的にデジタルカメラユーザーのパソコン所有率は上昇している。これらの要因から、2000年は台数ベースで前年比80パーセント増の271万台に成長すると予測している。

デジタルカメラの画素数別シェア予測

画素数別動向では、デジタルカメラの画素数は、1998年に100万画素クラスに急激に移行したが、1999年には低価格でコンパクトな100万画素クラスと、高機能な200万画素クラスが棲み分ける展開となった。2000年は200万画素以上の製品が58パーセントで、高画質機シフトは続くとみているが、結果的には1999年と同様に画素数セグメント別にユーザーが分散すると予測している。2001年以降、100万画素クラスの製品に実売価格が銀塩コンパクトカメラ同等の2万円以下のものが現われると予測され、市場を大きく拡大するとみている。また、現在10万画素クラスが中心のTOYデジタルカメラは2000年後半から30万画素程度に高画質化され、リムーバブルメディアにも対応が進むことから2001年は2倍以上の市場規模になると予測している。

デジタルカメラのプリント状況は、ホームプリントが中心で、デジタルDPEサービスの利用率は低い。ホームプリントに利用するプリンターは高画質化の進んだインクジェットプリンターが中心で、ポストカードサイズのデジタルカメラ用プリンターの販売台数は横ばいとなっている。DPE店頭のプリントサービスは銀塩フィルムのDPEより高価格で時間がかかること、窓口が限定されることなどから伸び率は低いという。

市場の今後の動向は、2000年には200万画素クラスでデザインや機能面で付加価値を持った製品が増加すると予想している。2001年には400万画素モデルの登場、300万~400万画素クラスへの高倍率レンズの搭載、Bluetooth対応のデジタルカメラの登場などを予想している。TOYデジタルカメラは2001年には2000年の倍以上の市場規模になると予想しているが、今後登場するCMOSデジタルカメラ内蔵携帯電話によって市場が侵食されると予測している。

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