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日本HP、サーバーのCPUをバックアップするオプションを発表

2000年09月11日 20時25分更新

文● 編集部

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日本ヒューレット・パッカード(株)は7日、CPUの増設を瞬時に行なうオプション『インスタント・キャパシティ・オン・デマンド』(ICOD)と、ネットワーク環境で自動的にデータのバックアップを行なう『HP SureStore Tape Autoloader 1/9』を発表した。

『インスタント・キャパシティ・オン・デマンド』は、稼動させないCPU(ICOD CPU)をサーバー(HP 9000など)に予めインストールしておき、稼動中のCPUの故障時などにICOD CPUを稼動させ、サーバーのサービスレベルの低下を回避するというもの。ICODを利用するには、複数のCPUを搭載できるサーバーの購入時に、ICOD CPUの“アクセス権”も購入。ICOD CPUはサーバーに搭載されるが、“使用しない設定”で出荷される。このため、サーバーのOSは通常、このICOD CPUにプロセスなどを割り当てない。

ユーザーは、サーバーのアクセス数の増加などでCPUの負荷が増大したときに、サービスの中断なしにコマンドを入力するだけでICOD CPUを瞬時に増設できるという。ICOD CPUを稼動状態にした場合には、ユーザーは同社から“オンライン権”を購入する必要がある。なお、稼動中のCPUの故障などで、ICOD CPUを故障CPUの代替として稼動させた場合には、オンライン権の購入は不要としている。当初は、CPUを8基搭載可能な『HP 9000モデルN4000』と、CPUを4基搭載可能な『HP 9000モデルL2000』を対象にサポートを行ない、順次、他のサーバーにも対象を広げるという。ICOD CPUのアクセス権とオンライン権の価格は非公表。10月1日に販売を開始する。

『HP SureStore Tape Autoloader 1/9』

『HP SureStore Tape Autoloader 1/9』は、9つのテープ用スロット(うち6つのスロットが着脱可能)と、1つのテープドライブ(DLT8000)を搭載したデータバックアップ製品。スロット上のテープを自動的に差し換えるほか、テープ管理のためのバーコードリーダーを標準で搭載し、テープの保管場所を自動追跡できるという。搭載したテープドライブは、360GB(圧縮時720GB)のデータ保管容量に対応し、毎秒6MB(圧縮時12MB)の転送レートを持つ。また、オプション(価格は15万7000円)の“リモートマネージメントカード”(RMC)を搭載すれば、ウェブブラウザーを用いてネットワーク経由でモニタリングや診断などを行なえるという。筐体は“スタンドアローン型”と“ラックマウント型”の2種類があり、価格は両方とも149万円から。1日に販売を開始している。

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