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バイオのお蔵入り製品が公開

2000年09月11日 00時18分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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ソニー(株)は9日、10日の両日、東京・品川において、プライベートショー“VAIO EXPO 2000”を開催した。その中で唯一のおちゃめなセミナーといっていい、セミナー“VAIO研究所 2000”が行われ、会場を爆笑の渦に包み込んだ。

同セミナーは劇仕立てになっていて、“VAIO研究所”所長の孫ポチョムキン(熊のぬいぐるみ)のために、研究員にバイオ向けの製品を発明させようというもの。彼ら研究員が発明したといって発表する製品は、実はバイオに搭載されることのなかった、“お蔵入りソフト”なのだ。

“所長”の後藤智彦氏、矢野美香子研究員、東康平研究員、増田浩樹研究員(左から)

1人目の矢野研究員は、ジョグダイヤルだけでブラウズできるブラウザー『Jogペット』を紹介。通常リンクや画像が選択されていることを示すのは細い線の枠になっている。このブラウザーでは、それを好みのものに変更できる。

なんと、猫が選択枠に

続いて東研究員は、『楽楽インストーラ』。これは面倒なインストール作業を楽に簡略化しようという試みのソフトで、“始め”ボタンだけでインストールができてしまうというもの。人が操作する代わりに、画面内のキャラクター“たまぞう”が勝手にデフォルト設定のボタンを押していくというもの。

たまぞうが、勝手にボタンを押しまくる

3人目、増田研究員は『プレゼン野郎』を紹介。これは、デジカメで撮影した画像や、録音した音声から自動的にプレゼン資料を作ってしまおうというソフト。デジカメの画像とICレコーダーの音声を自動的に時間軸でマッチングし、スライドに仕立ててしまう。音声からは、音声認識を利用して、スライドのテキストも作成する。

手抜きを助ける、お仕事系はバツか?

最後に、後藤所長が化けた魔法使いのおばあさんが『デジ紋!』を紹介した。通常パスワードで解除するスクリーンセーバーを、タッチパッドによる認証で解除しようというもの。好みの“紋章”パターンを登録し、それをタッチパッドで入力すると解除されるという仕掛け。

製品名ですでに危ないか?

それぞれ会場のウケ具合は上々で、バイオにプレインストールされていてもおもしろそうな製品だが、ボツにはボツなりの理由があるのだろう。バイオに採用されているソニー独自ソフトは、こうした開発の中からの選りすぐりだったというわけだ。おもしろおかしくボツを紹介してしまう、このセミナーは次回のVAIO EXPOでも行われる予定という。次回はソフトだけでなく、パソコン本体などの不採用案のモックアップなども“研究員が発明し”、公開してくれることを期待したい。

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