このページの本文へ

IPA、8月のコンピューターウイルスの届出状況を発表

2000年09月08日 18時00分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

特別認可法人の情報処理振興事業協会(IPA)は6日、2000年8月のコンピュータウイルスの届出状況の概要を発表した。それによると、8月の届出件数は556件(7月が700件、1月~8月の累計は4546件)で、前年同期比257パーセント増となった。ちなみに'99年1年間の届出件数は3645件(月平均約304件)。

8月の届出中、実際に感染にあったケースは59件と、1割程度であった。感染経路は、メールによるものが90パーセントと、ほとんどを占めている。届出ウイルスの種類は38種類で、5月のVBS/LOVELETTERや7月のVBS/Stagesなどのように、突出した届出件数のウイルスはないという。届出件数50件以上は、VBS/LOVELETTER 84件、XM/Larouxが83件、VBS/Stagesが64件、Wscript/Kakwormが54件、W32/Skaが52件と、5種類のウイルス。特定のウイルスに偏っていないため、従来にも増して、基本的なウイルス対策が重要となるとしている。

8月の新種ウイルスは、“X97M/Barisada”、“W97M/Assilem”、“W97M/Newhope”“W97M/Nsi”の4種類。これら4種類は、いずれもマクロウイルスであり、また、8月の届出のなかで2番目に多いXM/Larouxは、'99年以降の累計でも最も届出件数の多いウイルスで、Excelファイルに感染するマクロウイルス。マクロウイルスは、通常業務においてメールの送受信等でよくやりとりが行われるExcelやWordの文書ファイルにも感染している可能性があるため、マクロウイルス対策も怠りなく実施する必要があるとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン