日本電気(株)は7日、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモが2001年5月に商用サービスを開始する次世代携帯電話システムW-CDMAの商用装置を同社向けに出荷したと発表した。
NECでは、1999年4月にNTTドコモからW-CDMA商用システムを構成する主要なネットワークインフラ機器と端末について開発・製造メーカーとして選定された。今回出荷したのは、無線基地局装置(BTS)、無線ネットワーク制御装置(RNC)、マルチメディア信号処理装置(MPE)であり、5月に先行出荷している移動通信用交換機(MMS)と合わせてW-CDMA商用システムを構成する主要装置の全てを出荷したことになるという。
同システムの量産は11月に開始する予定で、同社のNEC東北およびNEC埼玉で行なう。同社では、国内マーケットでのインフラ・端末双方に優位な立場を活かし、W-CDMAに関し、グローバルな事業展開を強化していくとしている。