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ネットパーセプションズ、eコマース向け新製品を発表

2000年09月07日 21時58分更新

文● 編集部 小磯大介

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ネットパーセプションズ・ジャパン(株)は7日、都内で記者発表会を開き、オンライン通販サイトに訪れたユーザーの嗜好に合わせた商品をリアルタイムに表示して購買欲を刺激するシステム“リアルタイム・リコメンデーション・エンジン”をコアとする新製品を発表した。新製品の名称は『Net Perceptions for E-Commerce Lite!! Version 5.1J(以下NPEC Lite)』。10月上旬に出荷予定。

同社代表取締役社長の森田正昭氏。壇上狭しと歩き回りながら、国内市場でNPEC Liteを発売する意義について説明した

リアルタイム・リコメンデーション・エンジンは、通販サイトへ訪れた顧客のクリック(どこを見ているか)、購買履歴(何を買ったか)を随時監視し、同じ商品を見たり、買ったりする複数のユーザーをグループ化する“協調フィルタリング”という技術を核としている。そして、そのグループ内の顧客情報(閲覧、購入データ)をもとに、顧客が次に購入しそうなものや、顧客がいま購入しようとしている商品と同時に購入しそうなものを分析して「次は/いっしょに、これをどうですか」と、顧客へリアルタイムに推薦(リコメンデーション)する仕組みのことをいう。つまり、商用オンラインサイトで、推薦する商品を顧客ごとに変える(パーソナライゼーションをおこなう)わけだ。同社によると、このシステムにより、eコマース上でCRM(Customer Relationship Management:顧客データベースを利用して、企業が顧客と長期に渡って有効な関係を築き、顧客を囲い込んで収益を増加させること)を実現できるという。

NPEC Liteを導入する商用オンラインサイトは、協調フィルタリングした情報をNPEC Liteサーバー(“リコメンデーションサーバー”)から読み出せば、顧客に対して推薦する商品のパーソナライゼーションをおこなえる。

会見では、同社の取締役営業企画本部長である小野裕之氏がNPEC Liteの機能について解説した。

取締役営業企画本部長の小野裕之氏

小中規模商用オンラインサイト向けのNPEC Lite

国内の商用オンラインサイトの7割が製品販売サイトであるとする、電子商取引実証推進協議会(ECOM)の調査資料を披露した同氏は「アメリカの大規模な商用オンラインサイトでは製品販売のほか、サービスも提供されているが、日本ではまだ“モノ売り”が中心」と指摘。そして、NPEC Liteは、その製品販売サイトでパーソナライゼーションをおこなうためのリアルタイム・リコメンデーション・エンジンと、同エンジンを運用するためのアプリケーションのセットであると説明した。

NPEC Liteのアプリケーションは3つに大別できる。1つめは、サイトを訪れたユーザーを新規顧客にするため、ユーザーの行動から商品を推薦する新規顧客獲得機能。2つめは、顧客の平均購買単価を上げるため、顧客の属するグループの購買履歴をもとに、次に購入しそうな商品や、いっしょに購入しそうな商品を推薦する機能。3つめは、顧客自身の購買履歴をもとに商品を推薦する機能だ。これらの機能はすべて自動でおこなわれる。商用オンラインサイト側で推薦したい商品と、自動的に推薦された商品を組み合わせて顧客へ推薦することもできる。

これは、同社が1999年12月に発売した、『Net Perceptions for E-Commerce Version 5.0(以下NPEC)』が、リアルタイム・リコメンデーション・エンジンとそれを利用するためのパーツプログラムのセットであるのと大きく異なる。エンジンとパーツのセットであるNPECは、商用オンラインサイト側でどう運用するか自由にカスタマイズできる反面、パーソナライゼーションを含むさまざまな機能を利用するには、同エンジンとパーツを組み合わせてリコメンデーションサーバーを構築するための高い技術力が必要だった。しかし、製品販売に機能が絞り込まれているNPEC Liteでは、用意されているアプリケーションを導入するだけで、すぐに商品のパーソナライゼーションを開始できる。

同社の試算によると、NPECの導入には約8週間~半年かかるのに対し、NPEC Liteでは2~4週間で運用を開始できるという。同社では、NPECをこれまで通り、技術力を持つ、製品販売以外にもさまざまな用途にエンジンを用いたい大規模オンラインサイト向けに展開し、NPEC Liteを、製品販売をおこなう小中規模の通販サイト向けに市場へアピールしていく。価格に関しても、NPECが1500万円からなのに対してNPEC Liteでは500万円からと、小中規模の商用サイトが導入しやすいコストであるとしている。

対応プラットフォームはPentium III-400MHz以上を搭載したWindows NT4.0 Server環境と、UltraSPARC-140MHz以上を搭載したSolaris 2.6環境。データベースサーバーとしてWindows版はSQL Server 7.0が、Solaris版はOracle 8.8iが必要だ。

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