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AMD、Duronに750MHz版を発表――価格は2万815円

2000年09月05日 16時21分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本AMD(株)は5日、低価格デスクトップ向けプロセッサー『AMD Duronプロセッサ』の750MHz版を発表した。現在量産出荷中で、1000個ロット時の価格は2万815円。

『AMD Duronプロセッサ』

リリースによるとDuron-750MHzを搭載したシステムは、米コンパックコンピュータ社、米IBM社などから出荷される予定。また日本では、九十九電機(株)、(株)フェイス、マウス・コンピュータージャパン(株)が発売を予定している。

Duronは、デスクトップパソコン、特に(※1)“バリューPC”をターゲットとしたプロセッサー。アルミ配線の0.18μmプロセス技術により、米テキサス州オースチンの向上で製造される。上位の『AMD Athlonプロセッサ』では、384KBのキャッシュ(128KBの1次キャッシュ、256KBの2次キャッシュ)をプロセッサーダイ上に搭載するのに対し、Duronでは196KB(128KBの1次キャッシュ、64KBの2次キャッシュ)を搭載するにとどめて、価格を抑えた。インテルの同クラスのプロセッサー『インテルCeleronプロセッサ』では160KBのキャッシュ(32KBの1次キャッシュ、128KBの2次キャッシュ)をダイ上に搭載している。現時点のCeleronの最高クロックは700MHz。

※1 AMD社の定義では製品価格が1000ドル(約10万6000円)以下で販売されているパソコンを指す。

先日のPentium III-1.13GHzリコールと、今回のDuron-750MHzの発表により、AMDは、パフォーマンスデスクトップ向けでも、バリューPC向けにおいても、クロックの上でインテルを上回る形となった。

なおAMDでは、今年末から投入する新プロセッサーコアとして、Athlonコアを改良してマルチプロセッサーのサーバー/ワークステーションをメインターゲットとした“Mustang(マスタング)”、Athlonコアを改良してシングルプロセッサーのワークステーションやハイパフォーマンスデスクトップをターゲットとした“Palomino(パロミノ)”、Duronコアを改良したバリューPC向けの“Morgan(モーガン)”の存在を明らかにしている(名称はいずれもコードネーム)。現在のDuronの後継となる、Morganによる新Duronがどの程度のクロックで投入されるかは不明だが、登場予定が年末であることを考えると、800~850MHzであることが予想される。また、それまでに現在のDuronの800MHz版が登場することも考えられる。

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