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IDC Japan、国内のスマートハンドヘルドデバイス市場動向を発表――いったん落ち込むが2004年には400万台に

2000年09月01日 22時18分更新

文● 編集部

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インターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)(IDC Japan)は1日、国内のスマートハンドヘルドデバイス市場動向と予測を発表した。これによると、1999年には全体の出荷台数が対前年比4.9%増の131万6950台という堅調な伸びを示していたが、2000年にはフィーチャーフォン(電子メールやインターネット/ウェブアクセスが可能で、16~64MBのフラッシュメモリー、2~8MBのSRAMを搭載するiモード/cdmaOne/J-SkyWeb/H"対応の携帯電話機など)の爆発的な普及などにより、いったん落ち込みを見せると予測されている。しかし、2001年以降は、年間平均成長率24.7%で拡大し、2004年には出荷台数が約400万台になるとしている。

同社では、スマートハンドヘルドデバイス市場を“ハンドヘルドパソコン”、“スマートフォン”、“バーティカルアプリケーションデバイス”の3つにセグメント化し、調査を行なった。

IDCによるスマートハンドヘルドデバイス・セグメンテーション

ハンドヘルドパソコンは、デスクトップパソコンまたはポータブルパソコンを補完するデバイス。アプリケーションには、PIM、データ収集、メモなどの簡単なデータ入力や文書作成機能がある。また、ハンドヘルドパソコンは、データ入力にキーボードかペンを使用し、電子手帳、または電子メールクライアントとして使用する“PCコンパニオン”のほか、データ入力にプラスチック製のペンを使うポケットサイズの“パーソナルコンパニオン”と、予定表、氏名、住所、電話番号などの情報を記録する“PDA”の3つに分類する。ちなみに、PCコンパニオンにはカシオ計算機(株)の『Cassiopeia Aシリーズ』や日本電気(株)の『NEC Mobile Gear IIシリーズ』などが、パーソナルコンパニオンにはカシオの『Caleid』やシャープ(株)の『Wiz』、日本アイ・ビー・エム(株)の『IBM WorkPad』などが、PDAにはシャープの『ザウルス』、セイコーインスツルメンツ(株)の『BrainPad TiPO』などがそれぞれ分類される。

国内スマートハンドヘルドデバイス市場出荷台数推移

スマートフォンは、音声通信とデータ通信の両方が可能になっている高機能スーパーポータブル携帯電話。(株)東芝の『Genio』、『MC-01』、京セラ(株)の『DataScope』などがこれにあたる。バーティカルアプリケーションデバイスは、輸送業務向けのルート・配送データ収集、患者の記録にアクセスする医者用などにペンまたはキーパッドを使いデータ入力を行なうデバイス。

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