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バーテックス リンク、フリーパソコンの“ecap24”部門を廃止――関連業務はラブロスが承継

2000年08月31日 21時06分更新

文● 編集部

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(株)バーテックス リンクは31日、'99年5月に開始したフリーパソコンビジネスモデルを使ったインターネット販売事業“ecap24(イーキャップ24)”部門を同日付けで廃止すると発表した。今後は、すでに収益と成長の基盤を確立しているパソコン部品事業、ウェブフィルタリング系ソフト事業、ネットワークセキュリティー事業、デジタルビデオ系システム事業の4つの主力事業にリソースを集中し、収益性の向上と戦略的な事業成長を目指すとしている。

なお、“ecap24”の廃止に伴ない“ムリョーパ!”および“ecap24”に関する現行の利用者管理とユーザーサポートは、(株)ラブロスが継続する。

バーテックス リンクでは、業界の激しい変化と相次ぐ新規参入企業との競合により、現行のビジネスモデルのままでは損益構造を維持するのが困難となったことで今回の廃止を決定したとしている。

また、同社は、同社物流センターである浦和営業所を10月中旬に廃止し、NECロジスティックス(株)に全面的にアウトソーシングすることも併せて発表した。これにより、従来の物流機能に加え、製品の組み立て、検証、不良品対応、キッティングといったメーカーとしての多様な機能の需要に対応できる体制が確立できるとしている。

併せて、(株)ラブロスも31日、バーテックス リンクの“ecap24”の営業停止に伴ない、ユーザーサポートを含む“ecap24”の運営業務全般を9月1日に継承すると発表した。業務の継承にあたり、同社の運営するショッピングサイト“Click&Brick(クリック・アンド・ブリック)”と“ecap24”との連動を高め、同社のポリシーである“顧客中心主義の徹底追求”を強化するとしている。

同社では“ecap24”の持つ約3万人の会員顧客と、インターネット上における販売力、ならびにオリジナル製品の企画力・生産力を、7月にインターネットの主要機能提案型ショップとしてオープンした“Click&Brick”と連動させることで、サービスの拡充と、新規事業展開を模索していくとしている。

なお、ecap24のユーザーは面倒な手続きなしで、継続して同サービスを利用できるとともに、“Click&Brick”の提供するサービスも同様に利用できるようになるという。

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