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サン、容量200GBのネットワーク接続型ストレージを発表

2000年08月30日 22時23分更新

文● 編集部 佐々木千之

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サン・マイクロシステムズ(株)は30日、200GBの容量を持つネットワーク接続型ストレージ(NAS:Network Attached Storage)製品『Sun StoreEdge N8200』を発表した。価格は695万円で、9月下旬出荷予定。

『Sun StorEdge N8200』

N8200は、NAS製品『Sun StorEdge N8000 Filer』シリーズの最初の製品で、エントリーレベルのファイルサーバー用という位置づけ。これまで同社は、ストレージ製品群として、サーバー接続型ストレージ(DAS:Direct Attached Storage)製品とストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)製品を提供してきた。NAS製品は、DASやSANに比べ導入が容易に行なえることが特徴。

N8200は、UltraSPARC-II-450MHzプロセッサー2基と2GBのメモリーを搭載するサーバー『Sun Enterprise 220R』と、18.2GBのHDDを12基収容するディスクアレイ『Sun StorEdge A1000』、NAS管理アプリケーション『Sun StorEdge N8000管理ソフトウェア』から構成される。OSはSolaris7だが、NAS製品向けとして不要な機能やプログラムはディセーブルにするなどのチューンが施されているという。ファイルシステムはUNIX標準のNFS(Network File System)だけでなく、Windowsで利用されるCIFS(Common Internet File System)もサポートした。容量はStorEdge A1000を追加することで、800GBまで拡張できる。

N8200は、単に個別の製品をセットにしただけではなく、ネットワークケーブルを接続後、ウェブベースの設定ユーティリティーを使用して、必要最低限の設定を行なうだけで、10分程度でセットアップ可能なように、ディスクのイニシャライズをはじめ95パーセントの設定は出荷時に構成済みとしている。価格は、Enterprise 220RやStorEdge A1000を同様の構成で別々に購入したよりも少し高い程度という。

ストレージ営業本部プロダクト・マーケティング部部長の古谷幹則氏

競合製品として、米ネットワーク・アプライアンス社の『NetApp F720』を挙げ、「データスループットは同等で、応答時間はF720の7.2m秒に比べて4.3m秒と上回る。また容量あたりの単価で比較すると、5倍のコストパフォーマンス」(ストレージ営業本部プロダクト・マーケティング部の古谷幹則部長)としている。

また「従来サンの製品は、すでにサンの製品を使ってUNIXネットワークを構築しているユーザーだけが購入していた。N8200は、UNIXをまったく知らないユーザーでもセットアップや管理が可能なユーティリティーを用意し、CIFSに対応することで、Windowsのみでネットワークを構築しているユーザーにも販売していきたい」と述べた。ISPや企業内ネットワークで容易に設置できるストレージシステムとして、積極的にマーケティングを行なっていくという。サンではNAS製品のラインアップを充実させる予定で、年内にさらに大容量の製品を発表する予定としている。

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