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NTT、沖電気、富士通研究所の3社、“ARTSプロファイル”が“MPEG-4バージョン2”のリアルタイム通信向けプロファイルに採用と発表

2000年08月30日 18時29分更新

文● 編集部

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日本電信電話(株)(NTT)、沖電気工業(株)、(株)富士通研究所の3社は28日、3社の共同提案“ARTS(Advanced Real Time Simple)プロファイル”が国際標準化機構/国際電気標準化会議(ISO/IEC)のマルチメディア符号化規格“MPEG-4バージョン2”のビジュアル部で使用するリアルタイム通信向けプロファイルとして採用され、国際標準となったと発表した。

ARTSプロファイルは、映像データを圧縮する規格であるMPEG-4のビジュアル部の中で、インターネットや移動体通信を用いたテレビ電話、テレビ会議、遠隔監視などの画像をリアルタイムで扱うプロファイルとして規定されたもの。NTTと沖電気工業が共同提案したエラー耐性ツール“NEWPRED”(ニュープレッド)と、富士通研究所が提案した画像品質改善ツール“DRC(Dynamic Resolution Conversion)”により構成される。

NEWPREDでは、受信端末から送信端末へエラー状況を通知することにより、エラーの回復時間を短縮した。また、DRCは、映像の変化の激しさに応じて、映像の解像度を変更(動的解像度変換)するツールで、動きの激しい映像もスムーズに表示できるという。この2つのツールの働きにより、ARTSプロファイルは、“MPEG-4バージョン1”で採用された“Simpleプロファイル”に比べ、伝送状態が悪くても映像の乱れが少なく、動きの激しい映像もフレーム数を下げることなく表示できるという。

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