日本SGI(株)は30日、同社の代表取締役社長である和泉法夫氏が、9月1日付けで米Silicon Graphics社(以下米SGI)の上級副社長(シニアバイスプレジデント)を兼務すると発表した。
今回の就任は、同氏が'98年10月に日本SGIの社長へ就任したときに兼務している米SGIの副社長から昇格したもの。同氏による日本SGIの事業改革の実績が評価されたためとみている。
今後は、従来どおり日本SGI社長としての任務を継続しながら、米SGIのCEOであるロバート・ビショップ氏の率いるマネジメントチームの一員として、ほかの上級副社長とともに米SGI全体の経営に積極的に関わっていく。
和泉氏は日本SGI社長就任以降、組織改革や新規事業への参入などを積極的に進めてきた。それにより、低迷していた同社の業績を短期間に回復させ、現在では完全に成長路線に転換させた。サーバー製品に関しては、対前年比約2倍の売上げを記録し、過去最高の出荷実績を達成している。
同氏は、日本アイ・ビー・エム(株)を経て、日本タンデムコンピューターズ(株)の営業責任者を努め、その後合併により、コンパックコンピュータ(株)の営業担当副社長に就任、それに続く日本ディジタルイクイップメント(株)との合併後の新営業体制の確立などでリーダーシップを発揮してきたという。