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IDC Japan、2000年の国内パッケージソフトウェア市場規模の予測を発表

2000年08月29日 22時59分更新

文● 編集部

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民間の調査会社であるインターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)は29日、2000年の国内パッケージソフトウェア市場についての調査結果を発表した。それによると、2000年の市場規模は、前年度比11.9%増の1兆6880億円で、今後も年間平均成長率14%で伸び続け、2004年には2兆9150億円に達すると予測している。

2000年OS別国内ソフトウェア市場シェア予測

2000年のソフトウェア市場をOS別に見てみると、Windowsソフトウェアが全体の38.6%を占め、シェアを前年度の33.2%から5%以上伸ばした。その一方でメインフレームはコスト削減への圧力からか2.4%のマイナス成長になると予測する。既存の企業システムとインターネットとの連携/統合が重視されるようになってきたため、インターネットとの親和性の高いUNIXやWindowsといったオープン系システムへの移行が進んでいる。UNIXやWindowsでは、ハードウェア、ソフトウェアの性能・信頼性向上が著しく、ミッションクリティカルなシステムの構築分野が急速に広がっていることを理由の1つに挙げている。

Linuxソフトウェアは、前年度比4倍の0.5%までシェアを拡大すると予測している。2000年のサーバーOS出荷本数では4.5%の予測に対し、ソフトウェア市場全体で0.5%という低いシェアにとどまっている。これについては、Linuxに対応したソフトウェアが少ないうえ、インターネットサーバーやファイルサーバー用のLinuxソフトウェアの多くがフリーで配布されていることが影響していると見ている。

2000年マーケット別国内パッケージソフトウェア市場シェア予測

マーケット別にみたソフトウェア市場では、アプリケーション開発・デプロイメントツール市場の伸びが前年度比17.5%と他の市場に比べ高くなると予測。CRMアプリケーション、インターネットのダイナミックコンテンツの作成、アプリケーションサーバー、ミドルウェア、バックエンドのデータベース、セキュリティーソフトウェアなどは、2004年までに年間平均成長率で20%以上の大きな伸びを示すことが期待されるという。

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