8月28日から、サンフランシスコのダウンタウンにあるMoscone Centerにおいて、“Seybold San Francisco 2000”が開催されている。 これは、コンファレンスと展示会からなる、デジタルプリンティング関連のイベントとして最大級のイベント。eBook関連から、XML技術、オン・デマンド・プリンティング、デジタルコンテンツのマネジメント関連など、デジタルプリンティング技術を幅広く網羅し、Adobe Systems、Apple、Macromedia、Microsoft、Kodak、Quarkなど350社以上の企業が毎年参加している。昨年は、Microsoftの電子ブックリーダー“MS Reader”など、注目製品の発表が数多くあった。
Moscone Centerの風景 |
今年の大きな目玉は、28日にリリースされたアドビの『Photoshop6.0』の発表だろう。新製品の6.0では、新しいエフェクト機能や、ツールを数多く用意し、解像度を独立して出力しながらベクターシェイプドローイングが可能となった。『Adobe GoLive』、『ImageReady3.0』と強固に連携しながら操作できるのも大きな特徴だ。
アドビの『Photoshop6.0』 |
またeBook関連では、同社はGlassbook社を買収した。Glassbook社はマサチューセッツ州ウォルハムに本拠を置く電子本開発会社。『Glassbook Reader』という電子本の閲覧ソフトを開発している。このソフトは、ユーザーがテキストを拡大したり、単語をハイライト表示したり、単語あるいは文字の前出箇所を検索し、ページや節にブックマークを付け、個人的なメモを書籍に追加できるもの。同社ではStephen King氏の『Riding the Bullet』のような電子本を読めるようにするために、Mac版を今年出荷すると発表していた。
発表会の模様 |
これ以外にも、インターネット洋書販売でアメリカ最大手の書店“Barnes & Nobles”や、インターネットで配信するデジタルコンテンツの不正コピー防止技術を持つIntertrust社とeBook関連において提携した。日本語版の予定はないが『InScope』という新製品も発表。さらに『GoLive』のサーバー戦略に関しては、Cobalt Network社、Allaire社ともパートナーシップを結ぶという。また、SVG関係とMetaStream関係に関しても紹介した。
これらの詳細については、順次レポートする。