このページの本文へ

マイクロソフト、『Windows Me 日本語版』を9月23日に発売――アップグレード版は9月22日16時に6400円で先行発売

2000年08月28日 22時24分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

マイクロソフト(株)は28日、コンシューマー向けOS『Microsoft Windows Millennium Edition 日本語版』(以下、Windows Me)を9月23日に発売すると発表した。

『Windows Me 日本語版』パッケージ

期間限定のアップグレード版を6400円で先行発売

Windows Me製品パッケージラインナップは、Windows 95/98/98 SEユーザー向けのバージョンアップグレード版、学生/教員/教育機関のWindows 95/98/98 SEユーザー向けアカデミックパック、そして通常版の3種類が用意されている。価格はすべてオープンプライスで、推定小売価格は、Windows 98 日本語版(通常版2万4800円、アップグレード版が1万3800円)と同程度になるという。

また同社は、“選べる! Windowsキャンペーン”として、期間限定のアップグレードパッケージ『Windows Me 期間限定特別パッケージ』と、『Windows 2000 Professional 期間限定特別パッケージ』を、9月22日から12月31日まで発売する。

『Windows Me 期間限定特別パッケージ』
『Windows 2000 Professional 期間限定特別パッケージ』

Windows Me 期間限定特別パッケージは、Windows 98/98 SEユーザー対象で、推定小売価格が6400円。Windows 2000 Professional 期間限定特別パッケージは、Windows 95/98/98 SEユーザー対象で、推定小売価格が1万6800円。これらの期間限定パッケージは、9月22日16時より全国販売店で先行発売するという。

先行発売は深夜販売対策?

この22日16時からの先行発売について、同社製品マーケティング本部Windows製品部部長の御代茂樹氏は「昨今は製品の深夜発売が慣例化しているが、この深夜販売は販売店などに迷惑をかけている部分があり、安全面にも考慮しなければならない。そのため一般ユーザーが販売店に来やすい夕方から一斉発売することにした」と説明している。

同社製品マーケティング本部Windows製品部部長の御代茂樹氏

同様の期間限定パッケージ発売キャンペーンは、米マイクロソフト社も8月1日(現地時間)に発表している。日本国内のキャンペーン内容とは実施期間や対象ユーザーなどが異なっているが、提供価格は59ドル95セント(約6400円)と、日本国内キャンペーンの製品小売価格とほぼ同程度。

さらに、このWindows Me/Windows 2000 Professionalの期間限定特別パッケージを購入したユーザーを対象に、プレゼントキャンペーン“3 Days スペシャル プレゼント”も実施する。9月22日16時から9月24日23時59分までの間に同社ホームページで申し込みを行なうと、10万円相当の旅行券などが当たるという。

Windows Meの必要システムは、CPUがPentium-150MHz以上のプロセッサー(または互換プロセッサー)、搭載されている動画編集ツール『ムービーメーカー』を使用する場合はPentium II-300MHz以上のプロセッサーが必要。PC-9800シリーズ用の提供はない。メモリーは32MB以上(ムービーメーカーを使用する場合は64MB以上)、HDD空き容量はアップグレードで295MB以上、通常インストールで625MB以上がそれぞれ必要となる。

Windows Meは遊べるWindows、スタンダードはWindows 2000 Professional

同社はWindows Meを“ホームオペレーティングシステム”と位置づけ、Windowsの入門版として個人ユーザー向けに展開していくという。Windows 2000 Professionalがパフォーマンスを重視し、デジタル画像/音楽編集を行なったり、会社の仕事を家でも行なうような個人ユーザー、および企業ユーザー向けの“スタンダードWindows”であるのに対し、Windows Meは手軽にPCやインターネットを始めたいという個人ユーザー向けの“遊べるWindows”であり、企業ユーザーには薦めないとしている。

本日都内で行なわれた記者発表会で、同社取締役マーケティング担当の東貴彦氏は、Windowsプラットフォームについて、「Windows 2000 Professionalは32bitアークテクチャー、これをスタンダードWindowsとして推進していく。Windows MeはWindows 9xベースの製品だが、コンシューマー向け次期OS『Whistler』でWindows 2000をベースとしたものに変わっていく。64bitアーキテクチャーへの移行は、サーバー製品の一部から今年中にも行なっていく。Windows .NETは新しい開発環境/実行環境を提供するもので、このアーキテクチャーは今後あらゆるマイクロソフト製品に組み込まれていく」と説明した。

同社取締役マーケティング担当の東貴彦氏

また、Windows MeとWindows 2000 Professionalの位置づけとして、「Windows Meの発売により、一般ユーザーはWindows 2000 ProfessionalとWindows Meの2つの選択肢を持った」と説明。

「日本国内の家庭におけるPCの利用形態を見てみると、インターネットを楽しみたいという人から、デジタル画像や音楽を編集するいった高度な使いかたをする人まで、他国に比べ幅広い。この幅広いWindows用途を考慮し、2つの製品を提供する」

「手軽に楽しみたいユーザーには“遊べるWindows”のWindows Me、パフォーマンスを必要としたり、高度なデジタルライフを楽しみたい人には“スタンダードWindows”のWindows 2000 Professionalを薦めていく。期間限定キャンペーンで、一般ユーザーが購入しやすい価格で同時に提供する」と語った。同社はWindows Meの出荷本数については、「数十万本は出るだろう」(御代氏)としている。

同社は、初心者ユーザーを考慮し、9月23日から10月29日までの期間は、休日(土日/祝日)も電話によるサポートを行なう。この休日サポート対象者はWindows MeのすべてのパッケージおよびWindows 2000 Professional 期間限定特別パッケージ購入ユーザーが対象となる。サポート時間は平日、休日とも9時30分から12時と、13時から19時。

ハードウェアメーカー数社が対応製品/サービスを発表

本日のWindows Meの発表に伴い、ハードウェアメーカーのうち数社が対応製品/サービスを発表している。日本電気(株)は、ユーザーが現在所有しているPC『PC98-NXシリーズ』への導入支援サービスを開始する。デルコンピュータ(株)は、個人向けデスクトップPC/ノートPC製品のWinodws Me搭載モデルを9月18日に発売する。なお、ハードウェアメーカーが、Windows Meの発売日である9月22日/23日に合わせて搭載モデルを一斉発売することはなく、搭載モデルの発表/発売日はメーカーごとに異なるという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン