日本電気(株)は21日、VoIP(Voice over IP)技術を応用し、IP電話機とPCを連動させて、LAN/イントラネットに点在する少人数のワークチーム内でのコミュニケーションを行なうための、チームコラボレーションサポートシステム『TCOLLABO(ティーコラボ)』の販売を9月1日に開始すると発表した。
同製品は、音声/動画/データなどの帯域が保証されていないネットワークでのマルチメディア通信規格であるH.323プロトコルを使用したクライアント/サーバー型システム。LANに接続されたIP電話機のボタンには、アプリケーションやURLなどを40個まで登録でき、PCのマウスを使用しなくても 、ボタンのワンタッチ操作でホームページへのアクセスなどが行える。音声通話中の双方のPC上には、情報共有のための描画用画面やアプリケーションイメージを表示でき、視覚と聴覚を同時に使用しての共同作業が行える。リアルタイムの音声通信をサポートするさまざまなアプリケーションとの連携も可能。
サーバー(ハード)と通信ソフトからなるゲートキーパー『CS1000』(対応OSはWindows NT 4.0、最大60クライアント)、既存アナログ電話網と接続するためのゲートウェイボード『4COT』、音声をIPカプセル化して音声通信を行なうIP電話機『IPterm10』(10BASE-T2回線)、PC上で動作する音声通信ソフト『SS10(Soft Phone) 』(対応OSはWindow 95/98/NT 4.0)で構成される。
価格は『4COT搭載CS1000』が250万円からで、IPterm10が5万5000円、SS10が2万円。
