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シャープと三菱電機、欧州向けPDA一体型携帯電話の共同展開を基本合意

2000年08月21日 19時55分更新

文● 編集部 高島茂男

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シャープ(株)と三菱電機(株)は21日、ヨーロッパ市場向けにPDA一体型携帯電話機を共同開発、販売することで基本合意したことを明らかにした。開発が検討されているのは、第3世代の携帯電話ではなく現行のGSM方式を採用したPDAで、来年の市場投入を目指すという。

PDAと言えば、シャープは『ザウルス』を出荷しており、それが搭載されるのではないかと想像されるが、シャープ広報部と三菱電機広報部の双方が「ザウルスがそのまま載るというわけではない」と否定した。それよりは、シャープが欧州で販売しているPDA『Organiser』のほうが正解かもしれない。

携帯電話にPDA機能が搭載されたスマートホンになるのか、PDAに通信機能が搭載された形のどちらになるかについては明らかにされなかった。

今回の合意では、PDAタイプを従来のラインアップに追加したい三菱電機と、GSM方式の携帯電話がほしいシャープの双方の思惑が一致した格好で、両社のブランドでそれぞれが販売する見込みだという。

ザウルスは日本市場では、Palm OS搭載機の追い上げでシェアを落としている(関連記事)。さらに9月からソニー(株)、パームコンピューティング(株)のPalm OS搭載機、カシオ計算機(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)のPocket PCと順次新製品が登場し、さらなる苦戦は必至だ。

この協業が、シャープの新たな情報機器戦略なのかどうかについては明言されなかったが、新たな道を模索しているのは確かなようだ。

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