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ソフトバンクパブリッシング、米WebMDと提携し、医療情報ポータルサイト開設へ

1999年12月01日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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ソフトバンクパブリッシング(株)と米Healtheon/WebMD社は12月1日、医療情報をインターネットで提供する合弁会社を12月中に設立する、と発表した。医師や医療機関に有料で医療情報を提供するポータルサイトを開設、医薬品や医療機器を仲介する電子商取引サイトとしても機能するという。サービス開始は2000年夏を予定している。

都内で開かれた発表会
都内で開かれた発表会



新会社の名称は『ウェブエムディ・ジャパン(株)』。資本金は3億円で、ソフトバンクパブリッシングが60パーセント、Healtheon/WebMD社が40パーセントを出資する。社長にはソフトバンクパブリッシング社長の岡崎眞氏が就任し、本社は東京・中央区に置く。12月中に設立し、サービス開始は2000年夏を予定している。

新会社は医療情報ポータルサイトを開設、医師や医療機関向けに、治療情報や医薬品、医療機器など医療全般に関わるニュースを有料で配信する。また一般向けに、より身近な医療情報を無料で提供。一般個人が健康問題について語り合うコミュニティーの開設も予定されている。また製薬会社や医療機器会社と提携し、製品の取引を行なう電子商取引の場としても提供されるという。

米Healtheon/WebMD社は、今年11月11日に医療情報提供会社4社が合併して誕生。役員にはネットスケープ創設者のジム・クラーク氏も名前を連ねている。ポータルサイト“WebMD”では、医師や医療機関に有料(1ヵ月30ドル)で情報を提供。同社によると、全米約70万人の医師のうち28万人と、約4割が会員になっているという。また米CNNやライコス、エキサイトといったサイトにも医療ニュースを配信している。

ソフトバンク社長の孫氏 ソフトバンク社長の孫氏



発表会で、ソフトバンク社長の孫正義氏は、「日本は世界一の長寿国であり、健康に対する関心も高い」と語り、マーケットとして非常に魅力的だとした。売上目標については明らかにしなかったが、「米国の会員となっている医師は、この半年間で5000人から28万人と急激に増えている。日本でも少し遅れて、同じように伸びていくだろう」と自信を見せた。

Healtheon/WebMD社のCEO、ジェフ・アーノルド氏 Healtheon/WebMD社のCEO、ジェフ・アーノルド氏



Healtheon/WebMD社のCEOであるジェフ・アーノルド(Jeff Arnold)氏は、「WebMDは、医師、医療機関とメーカー、個人の間をつなぎ、情報を提供するサイトだ。日本でもブランドイメージを確立し、事業を拡大していきたい」と期待を込めた。また日本でのパートナーとしてソフトバンクを選んだ理由は、「パートナーシップを中心としたビジネスモデルが非常に似ていたから」とした。

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