NTT移動通信網(株)(以下NTTドコモ)は1日、オールインワンサーバー『MM
QUBE』の発売を発表した。これは、モバイルメールサーバー機能を含むメールサーバー機能やウェブサーバー機能、DNSサーバー機能などのインターネット接続機能を搭載したもの。
価格は29万8000円。オプションの携帯電話受信ユニット『PDCデータアクセスユニット(PAU)』は5万3700円。PHSを接続するための64k
PIAFS対応ターミナルアダプターは市販のものを利用できる。
NTTドコモ、ソリューションビジネス部の萩原英二部長は、携帯電話の加入者数が一般加入電話と同規模にまで大きくなったことについてふれた上で、さらにモバイルコンピューティング推進のためにトータルモバイルソリューションを企業に提案していくと述べた。
NTTドコモの萩原英二部長 |
また、MM QUBEのパートナーである米Cobalt Networks社のCOOであるGary
Martell(ギャリー・マーテル)氏は、「NTTドコモと共に、これを機会によいパートナーとして進んでいきたい」と語った。
Cobalt NetworksのCOO、Gary Martell氏 |
MM QUBEは、米Cobalt社のモバイルメールサーバー機能『VALUE-MAIL』を搭載し、インターネット/イントラネットサーバーとして必要なウェブサーバー、メールサーバー、DNSサーバーなどの機能を備えている。
OSにはLinux2.0(MIPS版)を採用し、32MBのメモリーと、HDDはUltra ATAの8.4GBを搭載している。WAN用シリアル端子、10/100BASE-T×2、拡張用シリアル端子×2を装備している。
“VALUE-MAIL機能”により、社外から携帯電話やPHSを使ってのメールの送受信を安全に実現できるという。また、発信音が鳴っている間に発信者電話番号による認証を行ない、メールチェック処理を行なうことで、短時間でメールの送受信を完了することができるとしている。
『MM QUBE』 |
設定や管理はウェブブラウザー上から行なうことができる。また、自動管理機能が常にサーバーの状態を監視し、問題が生じた場合は管理者に電子メールで通知するため、日々のメンテナンスは必要ないという。
同製品は、色や大きさにも特徴があり、青いほぼ立方体の形状で184×184×197mmという小さなものとなっている。
同製品のターゲットは、SOHOや中小企業におけるオールインワンサーバーとしての利用と、大企業の1部門における利用だという。社内に既にメールサーバーがある場合、並列に接続して使用することができるとしている。目標販売数は年4000台から5000台。