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もっとも知られたくない個人情報は? 男性は年収、女性は日記や手帳の中身--RSAセキュリティが調査

1999年11月22日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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もっとも他人に知られたくない個人情報は、男性が年収や資産、女性が日記や手帳の中身で、8割の人はEメールが他人に読まれるかもしれないと感じている--。暗号や認証技術のベンダーであるアールエスエーセキュリティ(株)が会社員を対象に行なった意識調査の結果、こんな結果が出た。Eメール利用者は9割に上りながら、オンラインショッピングを利用したことが「ある」と答えた人は14パーセントにとどまるなど、インターネットを活用しつつ、個人情報の流出に警戒感を抱いているユーザーの姿が浮き彫りになった。

この調査は、“コンピュータ・セキュリティに対する会社員の意識調査”というもの。今年9月に行なわれ、対象は首都圏の会社員らで、男性309人、女性213人の合計522人。個別アンケートにより回答を得た。

調査結果によると、“他人にもっとも知られたくない個人情報”の項目(複数回答)では、男性は“年収・資産や負債”が77.7パーセントでトップ。2位は“住所・電話番号や氏名”(62.1パーセント)、3位“日記・手帳の中身”(61.2パーセント)と続いた。

女性のトップは“日記・手帳の中身”(78.9パーセント)。2位は“住所・電話番号や氏名”“年収・資産や負債”がそれぞれ71.8パーセントで並んだ。次に続いたのが“体のサイズ”で46.5パーセントだった(男性では21.4パーセントで10位)。

では個人情報に値段を付けるとするといくらになるか。男性は“10万円以上100万円未満”(25パーセント)、女性は“100万円以上1000万円未満”(30.2パーセント)がそれぞれトップで、女性の方が高い値段を付ける傾向にある。ただ、男性の22.5パーセント、女性の39.4パーセントが“金額換算するつもりはない”と回答。多くの人は、個人情報は金には代えられないほど大切だ考えている。

Eメールについては、全体の87.4パーセントが使用したことがあり、うち74.2パーセントが毎日使用している、と回答。利用目的は50歳以上ではビジネス目的、20代では私用が多く、仕事にプライベートにとメールを活用する社会人の姿が浮かび上がる。

その一方で、セキュリティーに対する不安は常につきまとっている。Eメールが他人に見られる不安を感じているか、との質問には、“不安を感じている”(23.8パーセント)、“時々不安を感じている”(54.4パーセント)と約8割が何らかの不安を抱いている。また実際に被害にあったとして36人が回答し、「Eメールの内容がウェブ上で公開された」、「経済的被害を受けた」といったケースもあった。

だがEメールを暗号化して送信したことがある人は全体の16.2パーセントと少数派。暗号化しない理由としては“たいした情報を送っていないから”(56.1パーセント)、“暗号化する方法が分からないから”(38.6パーセント)が挙がった。

今後、日本でも大幅な伸びが期待されているオンラインショッピングでは、利用したことがある、と答えた人は13.5パーセントと少なかった。利用に踏み切れない理由は、“商品を実際に手にとって買いたい”(41.5パーセント)がトップ。次に“情報もれが不安”(36.7パーセント)、“業者が信用できない”(29.3パーセント)が続き、ここでもインターネットに付き物の不安感が大きな位置を占めている。

調査結果からうかがえるのは、インターネットを使いこなしながらも、便利さと背中合わせの不安を常に感じているユーザーの姿だ。暗号化といったセキュリティー対策の知識は必ずしも普及していない点も、不安感に拍車をかけている。オンラインショッピングなど電子商取引の最大の阻害要因が、ユーザーが抱えるこの不安感だ、と各所で指摘されており、情報セキュリティー対策がネットワーク社会の今後を左右する最重要課題となるのは間違いなさそうだ。

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