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【COMDEX/Fall'99 レポート Vol.7】小形機器用無線規格“Bluetooth”がいよいよ離陸?

1999年11月19日 00時00分更新

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COMDEX/Fallではしばしば、新しい規格・技術に対応した製品を集中して展示するブースが設けられるが、今回はBluetoothパビリオンが登場した。“Bluetooth”はモバイル機器や情報端末向けの、10メートルほどのごく短い距離で使われる無線規格。IntelやNokia、東芝、Ericsson、IBMの5社が規格を策定したもの。一昨年からCOMDEX/Fallでもその存在がアピールされてきたが、7月に1.0仕様が公開されたばかりだ。

Motorolaなど関連メーカーが集まったBluetoothパビリオン。デモに熱心に聞き入る人が目立った
Motorolaなど関連メーカーが集まったBluetoothパビリオン。デモに熱心に聞き入る人が目立った



Ericsson製のマイク。耳に引っかけるタイプ。Bluetoothモジュールが内蔵されている
Ericsson製のマイク。耳に引っかけるタイプ。Bluetoothモジュールが内蔵されている



IBMブランドのPalm Pilotとノートパソコン間でのデータシンクロを行なうデモ。Ericsson製の携帯電話が使われている
IBMブランドのPalm Pilotとノートパソコン間でのデータシンクロを行なうデモ。Ericsson製の携帯電話が使われている



TDKはBluetoothアダプターのデザイン案を展示した。USB経由の小形のものやPCカードタイプのアダプターが登場する模様だ
TDKはBluetoothアダプターのデザイン案を展示した。USB経由の小形のものやPCカードタイプのアダプターが登場する模様だ



同パビリオンでは、Bluetooth対応の携帯電話や、PCカードアダプターなどを使って音声やデータの転送などのデモが行なわれた。Bluetoothアダプターを取り付けたPalm Pilotとノートパソコン間のデータのシンクロや、携帯電話とのデータ転送、マイクを使った音声の転送など、小型機器向けという手軽なBluetoothの特徴を生かしたものだ。PCカードアダプターは従来の無線ネットワーク製品と異なり非常にコンパクト。近距離用のためかアンテナも小さいのが特徴だ。これまでも無線を使ったネットワーク機器はあったが、価格が高かったりスピードが遅かったりしたため、オフィスでの導入などに限られていた。ソニーの出井社長は基調講演の中で、来年にはBluetooth機能を内蔵したメモリースティックを発売すると話したように、この技術への注目度は非常に高い(そのとき出井氏の話を聞いていたゲストのSun MicrosystemsのBill Joy氏が「それは凄い」と興奮していた)。

SAMSUNGのネット端末はベースとパッド間を無線でつないでいる
SAMSUNGのネット端末はベースとパッド間を無線でつないでいる



ミツミ電機の無線マウス。2000年発売予定
ミツミ電機の無線マウス。2000年発売予定



ソニーの無線アダプター。家庭内のネットワークに使用する
ソニーの無線アダプター。家庭内のネットワークに使用する



こちらは従来風の無線LAN製品、3COMのAirConnect。ただしスピードは11Mbpsと高速だ
こちらは従来風の無線LAN製品、3COMのAirConnect。ただしスピードは11Mbpsと高速だ



COMDEX/Fallでも無線を使った製品が数多く出展されていた。また小形のインターネット端末にはiBookのように無線経由でデータのやり取りを行なうものあった。またソニーはi.LINKの端に無線デバイスを使うデモを行なっていた。

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