このページの本文へ

ウェブ・ティービー・ネットワークス、東京三菱銀行と新サービスを開始、家庭のテレビでインターネットバンキング

1999年11月18日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

本日発表されたインターネットバンキングサービスは、“マネー”画面で利用可能。WebTV上で、東京三菱銀行のテレフォン&インターネットバンキングサービス“東京三菱ダイレクト”を利用できるほか、東京三菱銀行から、銀行取引に関する情報も随時提供される。

WebTV加入者は、東京三菱ダイレクトと契約することで、WebTV画面上で登録口座の残高照会、入出力明細照会、振込/振替が行なえる。24時間利用可能。利用画面もWebTV向けに新たに作成されており、リモコン操作のみで入力が可能。

WebTV画面上の“東京三菱ダイレクト”画面
WebTV画面上の“東京三菱ダイレクト”画面



インターネット上の金融取引向け暗号化形式“128bit SSL(Secure Socket Layer)”に、WebTV端末が通信機器としては国内で初めて対応。これにより、128bit SSL、東京三菱ダイレクトの契約者番号と暗証番号(パスワード)、契約後に配布される契約者カードの確認番号を利用し、セキュリティー面で高い安全性を確保しているという。

WebTV上での東京三菱ダイレクトの利用は12月上旬にスタートする。サービス開始日から2000年9月までは、キャンペーン期間中によりサービス利用手数料が無料。その後、月額315円の有料となるが、同行の代表口座店にある預金残高合計またはマイカード利用残高(いずれも前々月残高)が10万円以上であれば、月額手数料は無料となる。

なお、(株)セガ・エンタープライゼスの家庭用ゲーム機『ドリームキャスト』専用のWebTV接続キットでは現在のところ利用できない。12月中旬以降に128bit対応の接続キット(GD-ROM)をユーザーに提供し、なるべく早い段階で対応させるとしている。

また、11月22日から12月31日の期間に、このサービスのモニターを500人募集する。募集資格は、東京三菱銀行に口座を持ち、その口座で給料や年金の振込、または公共料金の自動振替を行なっている人。モニター募集の詳細は11月22日に正式発表するという。

ウェブ・ティービー・ネットワークスの代表取締役会長である古川亨氏は、「“インフォセンター”を利用し、メニューとサービスの内容を一新した。画面の色使いや文字の見やすさを考慮し、メニュー構成を変更、家庭向けの最新情報を提供する。ユーザーからの要望が特に多かったのが金融サービスであり、そのニーズに応えるために“マネー”ページを設け、実際に取引するパートナーとして東京三菱銀行に協力いただいた。家庭での金融取引ニーズの拡大に対し、PCや携帯電話での利用に続く第3弾として、テレビを核にした必然性があるだろう。サービスの多様化に対応するための第1歩だ」

「端末から現金は出てこないが、それ以外のことはすべてできる。リモコンだけですべて入力できるようユーザーインターフェースを作り込んでもらった。今後は、保険関係やインターネットトレーディング、ショッピングといったサービスも展開していく。先日の米国でのCOMDEXで、ビル・ゲイツは“パーソナルWeb”というキーワードを言っている。ウェブのある社会が個人の生活を豊かにしていくだろう」としている。

古川会長。現在のWebTVの国内利用状況について「最初の何年間は“継続は力なり”と思っている。私がPC事業を始めたころもそうだった。今回のサービスはWebTVが10万台に達するための起爆剤。テレビのデジタル放送化に合わせ、今は100万台に達するための仕掛けを打っている最中だ」と説明古川会長。現在のWebTVの国内利用状況について「最初の何年間は“継続は力なり”と思っている。私がPC事業を始めたころもそうだった。今回のサービスはWebTVが10万台に達するための起爆剤。テレビのデジタル放送化に合わせ、今は100万台に達するための仕掛けを打っている最中だ」と説明



東京三菱銀行のEC業務部部長である江上博氏。「東京三菱ダイレクトは、サービス開始から2ヵ月が経ったが、大変好評で現在5万ユーザーが利用している。年内には10万ユーザーに達する勢いだ。現在、PCやiモード対応携帯電話で利用できるが、家庭内のテレビは重要な媒体だと思っている。今後はドリームキャストといったゲーム機や情報家電など、いろいろな媒体で金融サービスを提供していきたい」東京三菱銀行のEC業務部部長である江上博氏。「東京三菱ダイレクトは、サービス開始から2ヵ月が経ったが、大変好評で現在5万ユーザーが利用している。年内には10万ユーザーに達する勢いだ。現在、PCやiモード対応携帯電話で利用できるが、家庭内のテレビは重要な媒体だと思っている。今後はドリームキャストといったゲーム機や情報家電など、いろいろな媒体で金融サービスを提供していきたい」

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン