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コンパック、企業向けの次世代ネットワーク戦略を発表

1999年05月31日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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コンパックコンピュータ(株)は、企業ユーザーに向けて、インターネットビジネスで成功するための、柔軟な次世代ネットワーク・インフラストラクチャーの構築をサポートするサービスをはじめとした、“Next Generation Network Infrastructure(NGNI)”戦略を発表した。

システム統括部ネットワークビジネス開発部シニア・ネットワークコンサルタント泉谷建司氏
システム統括部ネットワークビジネス開発部シニア・ネットワークコンサルタント泉谷建司氏



発表において、同社の副社長兼システム統括本部長上田寿男氏は、「旧DEC(ディジタルイクイップメント)のネットワークに関するノウハウやサポート部隊をすべて継承しており、旧コンパックの部隊と合わせ、全世界114ヵ国にネットワークサービス部門として、2万7000人の従業員と550ヵ所のサービス拠点を持っていることが新生コンパックの大きな強み」、「21世紀のビジネス基盤はインターネット上でのEコマース/Eビジネスであり、この激変するビジネス環境への対応において、コンパックはお客にとって最良のコンピューティングパートナーを目指す」と述べた。そして、コンパックが掲げる「世界中であらゆる情報がオンライン化され、安全でいつでも情報にアクセスできること」、「標準に基づくインターネット・ソリューションで世界1の会社になること」というビジョンを達成するための基盤が、NGNIであるという。

NGNIのアーキテクチャーは、ファイヤーウォールやシングルログオンなどに代表される“セキュリティー”、ディレクトリサービスやメール/コラボレーションサービスに代表される“Internetネットワーク・サービス”、ルーターやGigabit Ethernetなどの“ネットワーク・トランスポート”、ルーターなどをそれぞれの専用コマンドなどで設定するのでなく、統一されたわかりやすいポリシーを定義することで設定が行なえるような“マネージメント”の4つからなる。

このNGNI戦略においては、それぞれのアーキテクチャーの有力なパートナー企業との協力の下にサービスを提供するという。パートナー企業の例としては、“セキュリティー”においては、米チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社、米AltaVista社、米エントラストテクノロジーズ社、“Internetネットワーク・サービス”においては、米マイクロソフト社、米モトローラ社、イスラエルのボーカルテック・コミュニケーションズ社、米ピクチャーテル社など、“ネットワーク・トランスポート”においては、米シスコ・システムズ社、米ノーテル・ネットワークス社、スウェーデンのエリクソン社など、“マネージメント”においては、米コンピュータ・アソシエイツ社、米チボリ・システムズ社、米BMCソフトウェア社などがある。

左から泉谷建司氏、上田寿男氏、製品統括部エンタープライズ製品本部部長市原隆保氏
左から泉谷建司氏、上田寿男氏、製品統括部エンタープライズ製品本部部長市原隆保氏



コンパックがサポートしているサービスの例として、amazon.comや、Barns&NobleのEコマース事業、また、アメリカのフリーダイヤルの85パーセントは同社サービス部門がインテグレーションしたシステムにより処理されていることなどを挙げ、インターネットとネットワークにおける、経験と実績がNGNIにおいて発揮されるという。

このNGNIイニシアティブによってコンパックは、(Eコマース/Eビジネスへの)早期の市場参入、強力なパートナーによる豊富な選択肢、世界市場へのアクセスの3つにより、「競合優位を企業にもたらすことができる」(泉谷建司氏)と述べた。また、年内に、講習ネットワークや通信事業者向けのサービス、チャンネルパートナー経由の中小企業向け次世代ネットワークサービスをNGNIとして発表する予定であることも明らかにした。

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