このページの本文へ

東芝、平成10年度は139億円の赤字

1999年05月26日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)東芝は25日、平成10年度('98年4月~'99年3月期)決算を発表した。それによると、同社単独の売上高は前年度比8%減となる3兆4076億円、当期純利益は156億円の損失と、同社として23年ぶりの赤字となった。また連結業績は、売上高が前年度比3%減となる5兆3009億円、当期純利益は139億円の損失であった。

同社は業績低迷の理由として、半導体価格の下落とその市場の低迷、民間企業の設備投資の減少、重電の低迷を挙げた。また連結の当期純利益減に関して、税制改革に伴う繰延税金資産の評価替えをその理由とした。また、部門別にみると、情報通信システム部門が増収となった。これは、パソコンが海外で好調であったこと、10年度下期から店舗サーバー、POSシステム、複写機などの製造販売を行なう東芝テック(株)が連結対象子会社として売上計上されたためという。

平成11年度の売上高については、半導体需要の回復による電子デバイス・材料部門の伸長、民間設備投資と個人消費の増加により増収が見込めるとし、連結の業績を、売上高が前年度比8%増の5兆7000億円、純利益が250億円、単独の業績は、前年度比6%増の3兆6000億円、50億円の利益が見込めるとした。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン