インテル(株)は、『低消費電力版インテルPentium IIプロセッサ』と開発者向けソフトウェアを発表した。これはアプライドコンピューティングと呼ばれるシステム用途に使われるものとなる。
アプライドコンピューティングには、POS(販売時点情報管理)端末やATM(現金自動預金支払機)などのデータ端末、通信機器、産業用パソコンなどが含まれる。今回発表したのは、『低消費電力版インテルPentium
IIプロセッサ(266MHz版)』と、『低消費電力版インテルPentium IIプロセッサ(333MHz版)』、『低消費電力版インテルCeleronプロセッサ(433MHz版)』となる。いずれもリテール販売(小売り)は行なわれない。
Pentium II-266/333MHzにはそれぞれ、BGA(Ball Grid Array)版と、モジュール版の2種類、計4タイプが用意されている。モジュール版は、2次キャッシュおよびインテル440BXチップセットをパッケージ化したものとなる。
価格は、1000個ロット時で、『低消費電力版インテルPentium IIプロセッサ(266MHz版)』のBGA版が2万3400円、モジュール版が3万800円となる。『低消費電力版インテルPentium
IIプロセッサ(333MHz版)』は、BGA版が3万9500円、モジュール版が4万6800円。『低消費電力版インテルCeleronプロセッサ(433MHz版)』ではモジュール版は提供されず、PGAパッケージ版のみが1万7900円で提供される。各プロセッサーとも、27日に出荷を開始する。
同社ではあわせて、アプライドコンピューティングの開発者向けに、『アプライド・コンピューティング開発用キット』を提供する。これは、評価用ボード、プロセッサー搭載アダプターボード、技術仕様書、アプリケーション開発用ソフトウェアなどで構成されるもの。出荷開始は27日で、価格は16万8800円となる。