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スリーコム、Palm Computing Platformの開発者向けセミナーを開催

1999年05月24日 00時00分更新

文● ASCII DOS/V ISSUE編集部 小林久

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スリーコム ジャパン(株)は、20日、“Palm Computing Platform”の開発者向けセミナーを開催した。当日は、同社の開発者支援体制について説明する“3Comパームコンピューティングセミナー”を始めとした、合計6種のセミナーが開催され、200人を超える開発者が集まった。

Palm Economy発展のために今後もデベロッパー戦略を継続

開発者および一般向けに公開された、午前中のセッションには、米スリーコム社PalmComputingのマーク・バーコウ(Mark Bercow)副社長などが出席。Palm Platformの現状と今後のデベロッパー戦略について講演した。

米スリーコム社PalmComputingのマーク・バーコウ副社長
米スリーコム社PalmComputingのマーク・バーコウ副社長



まず、バーコウ氏は「2月に日本語版PalmOSを搭載したWorkPadを出荷して以来、順調な売れ行きを示している」と報告。「'99年は、米国、ヨーロッパに続き日本市場に注力する」と述べた。また、「Palmの特徴はサイズ、バッテリ寿命、PCとの接続性に優れたシンプルさにある。また、データの作成ではなく、その参照や簡単な修正を主な目的とする」と強調。その点をよく理解して、開発にあたってもらいたいとリクエストした。

さらに、同氏は「PalmのOEM企業は現在7社、デベロッパーは1万7000に及ぶ」と述べ、Palmを中心に“Palm Economy”という新しい業界が生まれてきていると指摘した。そして、その業界を盛り上げていくために、今後も開発者の力が必要であるとした。

同氏は、日本アイ・ビー・エム(株)と共同で“Palm Computing Solution Center”を開設することで、企業向けアプリケーションの開発をより強く支援していく方針であることを強調するとともに、今後も、開発者登録することでPalmPlatformの技術情報を自由に利用できる“Japan Solution Provider Program”(JSPP)を推進していくと強調。JSPPには無償で登録でき、世界中の開発ツールやソースを利用できるなどと述べた。また、同時に『Palm OS 3.1』対応SDKのプレビュー版が完成し、セミナー参加者にCD-ROMを配布すると発表した。日本語版SDKの正式版の時期については未定ながら、1カ月ほどでリリースされるとのこと。

なお、スリーコムでは、こういった開発者向けのセミナーを今後も開催していく方針で、10月19日~22日に米国カリフォルニア州サンディエゴで世界規模の“デベロッパー・カンファレンス”を開催するほか、東京でも近いうちに、国内規模のカンファレンスを行なう予定であるとしている。

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