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フィンランドセンター、学生を対象としたデザインコンペを開催--応募はインターネットで

1999年05月20日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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日本とフィンランドの交流を促進するフィンランドセンターは、“第1回学生デザインコンペティション”を開催する。これに伴って20日には、オープニングセレモニーを開催した。このコンペティションは、日本とフィンランド間での科学技術や高等教育分野における協力活動の一環として行なわれるもの。日本の大学生から広くデザイン作品を募集する。

フィンランドセンターは'98年の設立。フィンランド国内に本部を置き、フィンランド教育省、ヘルシンキ市、フィンランドの18の大学、日本フィンランド協会などがその運営に協力している。

第1回フィンランドセンター 学生デザインコンペティション

コンペティションのテーマは、“生活文化とコミュニケーション”。このテーマに沿ったデザインであれば、平面/立体、デジタル/アナログといった表現手法は一切問わない。応募登録期間は'99年5月20日から8月31日まで。12月17日に入賞作品を公表する。審査委員長は栄久庵憲司(株)GKデザイン機構会長。1等の受賞者には賞状と賞金100万円に加え、東京-ヘルシンキ間の往復航空券が与えられる。応募資格は、日本の大学および短期大学の学生/グループのみ。

ユッカ・ビータネン フィンランドセンター所長
ユッカ・ビータネン フィンランドセンター所長



“生活文化とコミュニケーション”というテーマは、若い世代に21世紀の国際文化交流を担ってもらい、世代間の交流も進めてほしいという願いをこめて設定されたととのこと。このほか、フィンランドがテレ・コミュニケーション大国であることも、背景のひとつだという。フィンランドセンター所長のユッカ・ビータネン(Jukka Viitanen)氏は、「現在、20の国公私立大学に対してコンペティションの募集要綱を配布しているが、フィンランドセンターのホームページ上でも広く作品を募っている。日本各地の学生から作品が寄せられることを望む」と期待をよせた。

ノキア イギリスデザインセンター所長のウィリアム・サーモ氏
ノキア イギリスデザインセンター所長のウィリアム・サーモ氏



なお、同コンペティションには、フィンランドを代表する企業であるノキアの日本法人、ノキア・ジャパン(株)が協賛している。オープニングセレモニーには、ノキア イギリスデザインセンター所長のウィリアム・サーモ(William Sermon)氏が出席。学生作品を商品化する可能性について聞いたところ、学生に作品制作のきっかけを与えることがコンペティション開催の目的とした上で、「コンセプトやデザインなど、あらゆる点で採用の可能性はある。学生には思い切ってデザインして欲しい」と語った。

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