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日本IBM、銅配線プロセッサーを搭載したメインフレームを発表

1999年05月19日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本アイ・ビー・エム(株)は、企業システム向け大型並列サーバー“/390”シリーズの新製品『S/390並列エンタープライズ・サーバーG6(S/390 G6)』を発表した。6月に出荷予定で、価格は商談ごとにサービスやソフトウェアとの組み合わせで決定するとしている。

『S/390並列エンタープライズ・サーバーG6』 『S/390並列エンタープライズ・サーバーG6』



S/390 G6に搭載されている『CMOS 7S』プロセッサー
S/390 G6に搭載されている『CMOS 7S』プロセッサー



同社によれば、S/390 G6はサーバー製品として初めて銅配線技術を採用した『CMOS 7S』プロセッサーを搭載した製品。クロック周波数は637MHz、0.2μmルールで製造されており、1チップあたり1億2000万個のトランジスターを搭載する。新プロセッサーは従来に比べ、小型、軽量、省電力であり、1プロセッサーあたりの処理能力では50パーセント高い201MIPSとなっている。

システムとしての処理能力では、現行モデルのS/390 G5の最上位モデルが1040MIPSであるのに対して、S/390 G6の最上位モデル“ZZ7”(12プロセッサー)では、1614MIPSに達する。S/390 G6はプロセッサーと主記憶容量の違いにより16モデルが用意される。

日本IBMではS/390の用途として、従来日本では企業の基幹システムとしての使い道がほとんどだが、米国では電子決済サービス会社や証券会社の電子取引システムなど、超大規模で高い信頼性が求められるウェブサーバー用として利用されていると述べ、今後はそういった分野への利用を提案していくという。

日本IBMのエンタープライズ事業製品部長押谷幸廣氏
日本IBMのエンタープライズ事業製品部長押谷幸廣氏

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