シャープ(株)は、ブース内に『ザウルス』、『メビウススタイル』などのステージを設け、大々的なデモンストレーションを行なっている。
メビウススタイルのステージ |
一般初公開のメビウススタイルは注目の的。その横にはすでにオレンジカラーとグリーンカラーの次世代モデルが参考出展されている。デザインのみの展示で、スペックなどは未定とのこと。
ずらりとならぶメビウススタイル |
オレンジとグリーンを本体カラーに採用した次世代モデル |
384Kbps対応の次世代移動通信端末を参考出展
モバイルツールコーナーでは、次世代移動通信システム“W-CDMA”を参考出展している。このシステムは、384Kbps高速データ通信を利用するもので、音声や静止画はもちろん、動画もスムーズにデータ伝送できるというところから、相手の顔が画面に表示される“ビデオフォン”や、“ビデオメール”、インターネットブラウジングなどの機能を備えており、世界中どこでも通信できるシステムを目指すという。小型実験機によるシステムのデータ伝送実験デモが行なわれている。動画コンテンツをISDN回線で基地局に配信、それをW-CDMAを通じて会場の実験機にデータ伝送している。データ通信速度は最大64Kbps。
デモの様子。写真では確認しづらいと思うが、実験機(左)の画面中央に伝送された動画が表示されている |
実験機はNTTドコモのもの |
また、W-CDMAの端末コンセプトモデルとして、『Multi Media Internet Board
パーソナルユース』、『同
ビジネスユース』が参考出品されている。参考出品モデルは、64Kbps双方向動画像データ通信やインターネット接続が可能。本体のほかに、本体からデータを飛ばして音声通話のみが行なえるハンドセットも用意されている。
スケルトンでオレンジカラーボディのパーソナルユース |
メタリックシルバーのビジネスユース |
ハンドセットは、それぞれ2種類のデザインのものが展示されている(写真で本体の左側に展示されているもの)。「電話の子機のようなイメージ」(シャープ担当者)とのこと。製品化は、384Kbpsデータ通信施行後の2001年を予定しているという。
さまざまなデザインのザウルス登場
店頭では絶対見られない変わり種のザウルスもブース内に展示されている。ザウルス アイゲッティのカラーバリエーション。こちらも参考出展で、ユーザーの反応によって製品化を検討するとのこと |
こちらは京友禅作家である林裕峰(はやしゆうほう)氏によるクリスタルアートのデモ。ザウルスのフロントカバーやメビウスに特殊樹脂を使ったクリスタルアートを施すというもの。
この美しいザウルス/メビウスはぜひ会場で直にご覧いただきたい |
同社ホームページでアート希望者を公募。ビジネスシヨウ開催中、希望者が持参したザウルスにアートを施してくれるという。
今回の展示では、“液晶デジタルネットワークワールド”をテーマに、ビジネスや日常生活の中のコミュニケーションを誰もが気軽に行なえるというコンセプトの製品を前面に打ち出している。これまでにないデザイン重視の製品が多いため、見栄えのする展示内容となっている。
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