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【iWeek Vol.2】“iWeek”を支えたユーザーグループ群--Macユーザーのイベント“iWeek”から

1999年05月07日 00時00分更新

文● 正月孝広

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・Apple User Group DAiSY(デイジー)
 http://www.ne.jp/asahi/ug/daisy/

 ・REALbasic日本語メーリングリスト
6月に(株)アスキーより発売になる、オブジェクト指向開発環境『REALbasic日本語』に関する情報交換をメーリングリストで行なうUG。

REALbasic日本語メーリングリスト
REALbasic日本語メーリングリスト



・REALbasic日本語メーリングリストのご紹介
 http://rb.vio.co.jp/

寄席とデジタル音楽

ステージでは3日に“お笑いMac寄席”と“福岡広治ミニコンサート”、4日には“はじめにきよしミニコンサート”と“著名人によるMac大好きトーク”が開催された。

“お笑いMac寄席”は身を削る話題で会場の笑いを持っていった
“お笑いMac寄席”は身を削る話題で会場の笑いを持っていった



まず、“お笑いMac寄席”に登場したのは吉本興業の若手、石野桜子氏と漫才コンビ、ガブリエルの2人。3人ともMacユーザーであり、時にはタイプエラーやシステムエラーで苦労したこともあるという。そんな身を削る話題で会場の笑いを持っていった。

“お笑いMac寄席”。左がガブリエルの三谷氏、中央がガブリエルの林氏、右が 石野桜子氏
“お笑いMac寄席”。左がガブリエルの三谷氏、中央がガブリエルの林氏、右が 石野桜子氏



“福岡広治ミニコンサート”は、作曲家のあみ啓三氏、(株)奥田イルミカ代表取締役の奥田健氏、そしてミュージシャンの福岡広治氏のコラボレーションユニットとして行なわれた。事前にあみ啓三氏の作曲したMIDIデータを奥田氏が受け取り、ステージのライティングとイルミネーションの制御データを書き加える形で作業は進んだ。打ち合わせやデータの受け渡しはインターネットで行ない、実際に3人顔を合わせたのは前日のことだという。

“福岡広治ミニコンサート”のミュージシャン、福岡広治氏
“福岡広治ミニコンサート”のミュージシャン、福岡広治氏



中央が作曲家のあみ啓三氏
中央が作曲家のあみ啓三氏



当日のイルミネーション関係すべてを奥田氏のMacintoshLC630で制御し、福岡氏がライブでメロディーを奏でた。一味違ったMacの使い方に、会場からは惜しみない拍手が贈られた。

奥田イルミカの奥田健代表
奥田イルミカの奥田健代表



アコースティックサウンドとトーク

最終日の“はじめにきよしミニコンサート”では、前日のデジタルミュージックと、がらりと様子が変わった。アコースティックギターとけん盤ハーモニカ(商品名『ピアニカ』の類)、そしてミュージックソー(のこぎり)での、アナログなコンサートが行なわれた。

“はじめにきよしミニコンサート”ギター編
“はじめにきよしミニコンサート”ギター編



“はじめにきよしミニコンサート”のこぎり編
“はじめにきよしミニコンサート”のこぎり編



“iWeek”最後のゲストステージでは、“Mac大好きトーク”が催された。ロックバンドTUBEのベーシストである角野秀行氏、ドラマーの松本玲二氏、吉本興業の石野桜子氏、大阪電気通信大学助教授の魚井宏高氏、そして進行に讀売テレビアナウンサーの脇浜紀子氏という豪華メンバーである。

Macintoshは『Plus』のときから使っているというパワーユーザーの角野氏は、音楽制作の現状を解説。音楽関係者には、Macintoshの『パフォーマ』や『プロツールズ』のソフトウェアを使っている人が多いとのこと。制作にのってくるとSAVEを忘れてときどき泣きそうになったというエピソードは会場の笑いを誘った。

音作りに関しては“アナログ”や“デジタル”という枠にこだわらず、いろいろな方法を試す度量が必要だとも語った。

現在のHDレコーディングは、プリプロダクション、いわゆる制作の前段階での実験的な音作りには、非常に役立っているという。問題点は、ハード面でデータの転送速度が遅いため“音の発音”が遅れることがあり困ることがある点。すかさず魚井氏がFireWire上にMIDI信号を流す規格が開発中であると説明する場面もあり、非常にいいテンションを保ったまま終了した。

最終日が雨だったにもかかわらず、4日間で1万121名の動員数を記録した。『Macintosh』というたった一つのキーワードに魅せられた人々のイベント“iWeek”はこうして幕を閉じた。またこのようなイベントが開催されることを期待したい。

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