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カシオ計算機、'99年3月期は96億円の赤字。88億円の特別損失を計上

1999年04月28日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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カシオ計算機(株)は28日、同社の平成11年3月期(平成10年4月1日~平成11年3月31日)の単独および連結業績について、2月に発表した業績予想を上方修正した。

この結果、カシオ計算機本体の業績を示す単独決算では、売上高で3450億円と前年度比10%減、経常利益は38億円で前年度比85%減となった。2月時予想では経常益が20億円と見積もられていたが、期末にかけて事業が好転したことと、為替が予想以上に円安で推移したことで為替利益が発生したことにより、上方に修正したという。

一方当期利益については、2月時予想の55億円の赤字に対し、96億円の赤字(前年度は70億円の黒字)と下方修正となった。これは次期の事業戦略の見直しに伴い、在庫製品の評価替えによる製品評価損88億円を計上したことが要因。同社ではSCM(サプライ・チェーン・マネージメント)を全社的に導入しており、在庫の圧縮とキャッシュフローの改善を目的に、利益が持ち直した今期中に評価損を確定させ、バランスシートの改善を図ったものと見られる。

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