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ダイナミック・ネイキッド・オーディオ、6800円の携帯型MP3プレーヤーを発表

1999年04月28日 00時00分更新

文● 編集部 原武士

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ダイナミック・ネイキッド・オーディオ(株)(D.N.A.)は、携帯型MP3プレーヤー『ポケットデジタルオーディオ』を発表した。サイズが幅53×奥行き46×高さ16mmで重さは30gと小さいのが特徴。記憶メディアにはMMC(Multi Media Card)(*1)を採用している。2基のMMCスロットを搭載しており、2枚のMMCを使うことで最大64MBのMP3データ―を再生できる。電源は単4乾電池を1本使用し、アルカリ乾電池の場合4.5時間の連続再生が可能。価格は6800円で、6月15日に発売する。

(*1)MMCは、コンパクトフラッシュの小型版として米サンディスク社が開発した切手サイズのメモリカード。'97年11月に発表され、現在では2MB、4MB、8MB、10MB、16MBのものがある。5月中旬には32MBのものが発売される予定。

ポケットデジタルオーディオ
ポケットデジタルオーディオ



同社では、ポケットデジタルオーディオ用のコンテンツとして、あらかじめMP3データを記録した再生専用のMMC“ROS(Record Only Silicon)”を発売する。その第1弾は元ダンスグループZooのCAP氏を中心とする8人のアーティストによるアルバム『士魂(si-con)』。このアルバムは、本日リリースされた同名CDのROS版。また、『ポケットデジタルオーディオ』とROS版『士魂』をセットで、1万パッケージ限定で販売する。価格は9800円で、6月30日の発売。

MMCは本体下部のスロットに挿入する
MMCは本体下部のスロットに挿入する



ポケットデジタルオーディオの発売に併せ、D.N.A.ブランドの32MB MMCメディアと、MMC専用のリーダー/ライター『MMC Reader/Writer』を発売する。MMCメディアの価格はオープンプライス(推定1万5000円前後)。『MMC Reader/Writer』は、パラレルインターフェースでパソコンと接続し、MMC内部のデータを読み書きするもの。ポケットデジタルオーディオとのオプション品として販売されるが、MP3データに限らず通常のバイナリデータの転送用アダプターとしても利用できる。サイズは幅90×奥行き90×高さ22mm。対応OSはWindows 95/98/NTで、フリーウェアおよびシェアウェアのMP3プレーヤーソフト/MP3エンコーダーソフトなどをバンドルする予定。価格は4800円、6月15日に発売する。

D.N.A.の中畑信哉代表取締役は、ポケットデジタルオーディオ発売にあたり次のようにコメントした。

中畑信哉代表取締役
中畑信哉代表取締役



「日本にはすばらしいサウンドがある。しかし、世界のアーティストから見るとそのレベルはまだまだだ。そこで、日本からのサウンドに対するアプローチとして、メディアからのサウンドを提供していきたい」

「携帯用のサウンドプレーヤーにはMDプレーヤーがあるが価格が高い。だれでも簡単に購入できるポータブルを作りたいという思いから今回の発表に至った」

「我が社では、コンテンツパートナーとして、東京コミュニケーション放送(株)のラジオ局“SHIBUYA-FM78.4MHz”、(有)ヘッドオフィスと提携した。両社が提供するサウンドコンテンツとタイアップすることで、限定モデルの販売も検討している。SHIBUYA-FM78.4MHzは、東京・渋谷でしか聞けないラジオ放送局だが、マイクロソフト(株)が提供する“MSN”のサービスの中で、ラジオコンテンツを提供している」

「日本に比べ、アメリカでのMP3市場は非常に大きい。ポケットデジタルオーディオの主な販売先はアメリカになるだろう。しかし、このポケットデジタルオーディオの発売で、国内のMP3市場が大きくなればと思う」

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