ソニー、テレビ番組の録画・再生・管理ソフト『Giga Pocket』を開発

1999年04月27日 00時00分更新

文● 編集部　西川ゆずこ

ソニー(株)は、近日発売予定の『バイオ』コンピューターに搭載する予定であるテレビ番組再生、録画、管理ソフト『Giga Pocket』を開発したと発表した。『Giga Pocket』は、テレビチューナー付きMPEG-2リアルタイムエンコーダーボードを搭載する『バイオ』専用に開発されたもの。テレビの録画・再生を行なう“Giga ビデオレコーダー”、“予約ウィザード”、録画した映像を管理する“ビデオエクスプローラ”、簡単な映像編集ができる“プレイリストビルダー”と、4つの機能で構成されている。なお、テレビチューナー付きMPEG-2リアルタイムエンコーダーボードを搭載する現行機種である『PCV-S610』と『PCV-S620』の『Giga Pocket』アップグレードに関しては、現在検討中だという。


Giga ビデオレコーダー・フィルムローラー付き(スクリーンショット)

“Giga ビデオレコーダー”では、8Mbps・MPEG-2方式で録画する“高画質モード”、4Mbps・MPEG-2方式で録画する“標準モード”と1.5Mbps・MPEG-1方式で録画する“ビデオCDモード”と、3つのモードでの録音をサポート。“ビデオCDモード”で、約90分録画すると、1GBの容量になるという。なお、同ソフトを使用して録画すると、録画中にサムネイル画面を作成し、録画した映像を再生する際には、サムネイル画面を再生映像と同期にスクロール表示する“フィルムロール機能”を装備。見たいシーンからの再生も容易だという。


予約ウィザード(スクリーンショット)

“予約ウィザード”では、テレビ番組の録画予約もパソコンならではのわかりやすい操作となっている。放送日、放送時間、チャンネル選択は、プルダウンメニューで簡単に設定できる。また、“インターネットTVガイド”を運営する(株)東京ニュース通信社の協力を得て、バイオ対応版“インターネットTVガイド”を開設。これにより、番組欄に表示される“予約”アイコンをクリックするだけで、テレビ番組の録画予約が設定できるという。


バイオ対応版“インターネットTVガイド”

“ビデオエクスプローラ”では、録画したときに自動的に作成され、保存されたサムネイル画面によって、映像内容の確認が容易となっている。その上、映像を任意にフォルダに管理できる。映像には、放送局名、番組名、開始時刻、終了時刻、メモ欄で、録画した番組のデータの入力が可能。また、バイオ対応版“インターネットTVガイド”で、予約録画した場合には、自動的に番組の情報が登録される。これにより、録画した映像のデータベースが構築・管理が容易だという。さらに、ソニー独自のバーコード“サイバーコード”に連動したテープ管理も行なえるという。