このページの本文へ

ダイアモンド・マルチメディア、グラフィックカードのロードマップを紹介

1999年04月23日 00時00分更新

文● 編集部 原武士

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)ダイアモンド・マルチメディア・システムズは、東京都・秋葉原にて、米ダイアモンド・マルチメディア社の第2四半期(4月~6月)におけるワールドワイドの戦略の一環として、グラフィックスアクセラレーターカードのロードマップについての記者発表会を開催した。

まず、代表取締役社長の遠藤信久氏が、先月発表したコンシューマー向けの『Viper V770』、『Viper V770 Ultra』、『Stealth III S540』と、16日に発表した『Fire GL1』を紹介した。

グラフィックスアクセラレーターカードを紹介する遠藤信久氏
グラフィックスアクセラレーターカードを紹介する遠藤信久氏



遠藤「グラフィックスアクセラレーターカード市場では、新しくてパワーのあるカードの需要が高まっている。供給が需要に追いつかず、需要が供給を引っ張っている状態だ。その需要のほとんどはエンターテインメント分野が占めている」

遠藤「今後の3次元グラフィックス用ライブラリーの標準は、米3Dfx Interactive社のGlideから、Direct3Dに代わっていくだろう。本日紹介するグラフィックスアクセラレーターカードは、すべて32MBのフレームバッファを持ちDirectX 6、OpenGL ICDに対応する」

『Viper V770』シリーズ

Viper V770/Ultraは、グラフィックスアクセラレーターに米nVIDIA社の『RIVA TNT2/Ultra』を採用している。AGP 4Xと32bitのAGPテクスチャーに対応し、最大解像度は2048×1536ドットで32bitフルカラーの表示が可能。3Dグラフィックス機能としては、シングルパス、マルチテクスチャリング、32bitレンダリング、24bit Zバッファ、8bitステンシルを持つ。対応OSはWindows 95/98/NT 4.0。米国での店頭価格はV770 Ultraが249.99ドル(国内での店頭販売予想価格は3万円代)、V770が189ドル(同じく2万5000円前後)。アメリカでの発売は5月11日、国内ではその1週間後くらいになる予定。

Viper V770のパッケージ写真Viper V770のパッケージ写真



『Stealth III S540』

Stealth III S540は、グラフィックスアクセラレーターに米S3社の『Savage4 Pro Plus』を採用している。このチップはSavage4 Proの内部クロックを高速化したものでAGP 4Xに対応する。アメリカでの店頭価格は129ドル(国内での店頭予想販売価格は1万6800円前後)で、国内では5月中旬の出荷を予定している。

【関連記事】:米ダイヤモンド、グラフィックアクセラレーター『Stealth III S540』を発表
http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/990316/hard02.html

『Fire GL1』

Fire GL1は、PCワークステーション向けのグラフィックスアクセラレーターカード。コアとなるグラフィックスアクセラレーターは同社と米IBM社が共同開発したチップを採用している。IBMはチップを、ダイアモンドはWindows用のドライバーを提供する。256bitのグラフィックエンジンと、256bitのメモリー・インターフェースを搭載しており、AGP 2Xをサポートする。また、Pentium IIIでSIMDエクステンションをONにするとパフォーマンスが約70パーセント向上するという。

【関連記事】:ダイアモンド・マルチメディア、256bitグラフィックスエンジンを搭載した『Fire GL1』を発表
http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/990416/hard06.html

発表会では、MP3関連分野を含むオーディオビジネスについても紹介があった。同社のウェブサイトではMP3の初心者のために、同社が販売する携帯型MP3プレーヤー『Rio PMP300』の入門用ページ“Rio Life”などを公開している。MP3データの作成を通じてインディーズのサウンドを流行らせていきたいという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン